この記事は私の英語×AIの学習ログだ。視野を広げるため、これらを学ぼうとされている方の参考になれば幸いだ。
取り組みの概要
私の英語力の現状
- 学生時代はインプット中心の学び。英単語や英文法などの丸暗記。
- 社会人になってからほぼアウトプットなし。業務でも日常でも英語を使う機会なし。
- 学ぶ時間は限られる。多くても1日15~30分ほどが目安。
私が英語を学ぶ目的
- 先行き不明ななか、自分と家族を守るため。英語が使えれば「より良く」生きれる。
- なぜなら、まず視野が広がるから。日本語の使用人口は約1.3億、英語の使用人口は約20億。
- そして、選択肢が増えるから。同じ仕事でも国内外でかなり待遇が異なる。
- 最後に、「私の本当にやりたいこと」と合致するから。ITエバンジェリストは最新技術の幅広い知識が必須。
私が英語を学ぶ手段
- 学びを楽に、楽しく、続けられる工夫をする。
- 本質重視。抽象化の概念を用いて、できるだけ楽に学ぶ。
- 効率重視。Google翻訳を用いて、スピーディなインプットとアウトプットで楽しく学ぶ。
- 継続力重視。習慣化のため、毎日の習慣(ブログ)に組み入れ、低いハードル(1文のみ)から始める。
抽象化×英語学習×AI,IT活用の基本
抽象化の基本
- 抽象化は「なるべく楽に学びたい」「アイデアを生み出したい」「周りと話がかみ合うようにしたい」に役立つ。
- なぜなら、物事の本質を捉えることで、他に応用できるし、加工もできるから。
- また、ピラミッドを意識することで、相手と会話の視点をすり合わせることができるから。
- 以下はイメージ図。
英語学習の基本
- まず日本語は特殊。具体的には「てにをは」が使える。このため「主語や目的語の省略」「ひたすら長い文章」が通じてしまう。
- だから日本語の直訳は困難。主語や目的語がないと機械翻訳でも誤訳する(例:私はうなぎね!⇒I’m an eel!)。また、長い文章は機械翻訳でも”訳抜け”が起きるし、自力で英訳するときも相当複雑になる。
- そこで日本語を整えてから英訳。具体的には「主語や目的後を補い」「短い連続の文章にする」
- これをプリエディットと言う。これにより機械翻訳による誤訳が少なくなり、自力での英訳も可能になる。
- 重要なのは抽象化。抽象度を上げればより本質に近くシンプルになり、応用が利き柔軟になる。
- 「抽象化×英語学習×AI,IT活用」のイメージは以下。
AI(機械翻訳)の基本
- 今の機械翻訳は「使える」。かつては単語レベルの置き換えで違和感あり。いまは文章レベルの翻訳で自然な仕上がり。
- 機械翻訳は「使うべき」。これからは「AIやITを使いこなす」ことが大事。誰でもすぐマスターできる。時間も大幅に浮く *1
- 機械翻訳を使うと「英語力が上がる」。翻訳しやすいよう日本語を言い換える行為が多言語脳を鍛えるから。また、その場ですぐインプット・アウトプットができるから。 *2
- 英語力が上がると「楽しくなる」。楽しさと成長の実感は継続に不可欠。
抽象化×英語学習×AI,IT活用の実践
(実践①)日本語のプリエディット
- 基本。日本語は特殊なので直訳困難。下準備(加工)が必要。
- コツ1:文は短くシンプルに。長い文は区切る。敬語は使わない。
- コツ2:省略は避けてハッキリと。『誰が・誰の・何を・いつ』を補う。『略語・略称・比喩表現』は使わない。
- コツ3:翻訳しやすい表記に。ひらがなより漢字(例:あめ⇒雨)。漢数字よりアラビア数字(例:百⇒100。数え方は個で統一。特殊記号は使わない。
- 原文例。「考察。IT・AIが生活に浸透するなか、それらを使いこなし、一方で人間特有の能力を磨くことが大事」
- プリエディット例。「私たちは、IT,AIを使いこなすことと、人間特有の能力を磨くことが大事です。なぜなら、IT,AIが生活に浸透しているからです」
(実践②)自力での英訳
- 基本。プリエディットをもう1歩進めて「日本語を並び替える」と、自力の英訳が可能になる。
- コツ1:短文の連続にする(意味が伝われば良い)。
- コツ2:語順の”型”は絞る。具体的には基本の3つ。「A=B(例:I am happy)」「主+動+A=B(例:I feel you happy)」「主+動+A+B(例:I give you present)」 *3
- コツ3:使う単語も絞る。日本語側の表現を変えれば手持ちの単語で対応できる。さらに単語を増やす工夫を使う。「in・un・disをつけて反対の意味(例:unhappy)」「動詞にing・edをつけて形容詞を作る(例:exciting)」「前置詞+名詞で形容詞を作る(例:on business trip)」
- 日本語の並び替え例(カッコ内は用いた”型”)。「私は、思う、IT,AIを使うことは、大事(主+動+A=B)」「また、私は、思う、人間の力の成長、大事(主+動+A=B)」「なぜなら、IT,AIは生活の一部(A=B)」
- 自力の英訳例。「I believe using IT and AI at everyday is important. 」「and, I believe the growth of human skill is important. 」「because, IT and AI is part of our lives. 」
(実践③)Google翻訳での添削
- Google翻訳での和訳のコツ。「長い文は区切る」「コンマや5つの接続詞(before,after,but,when,if)前で区切る」「英文の文末にはピリオドとスペースを入れる」
- Google翻訳で「自力の英訳」を和訳。「日常的にITとAIを使うことが重要だと思います。」「そして、人間のスキルの成長が重要だと思います。」「なぜなら、ITとAIは私たちの生活の一部だからです。」
- 振り返り(意図した意味になっているか)。おおむね「元の日本語の意味」と「自力での英訳後、和訳した後の意味」は一致している。
- 改善。もし工程の途中や結果がズレている場合、「あれ?」と思い直すことが大事。
(実践④)google翻訳との対比
- まず、実践①でプリエディットした日本語をGoogle翻訳で英訳する。
- 英訳結果。「It is important for us to master IT and AI and to improve human-specific abilities. Because IT and AI are pervading our lives.」
- 振り返り。自力での英訳と比較し、汎用的に使えそうな単語は意識しておく。たとえば「使いこなす、はmasterか!」「特有の、はspecificか!」など。
- 定着。学んだ単語を用いて、もう一度自力英訳すればより完璧。
参考書籍
- 具体と抽象/細谷 功/dZERO
- 自動翻訳大全/坂西 優、山田 優/三才ブックス
- 難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!/大橋弘祐、スティーブ・ソレイシィ/文響社
脚注
*1 英語の学習時間
- 日本人は英語を学ぶのに不利とされる。言語間の乖離が大きく、普段使いしないから。
- たとえばフィンランドは学校教育のみで英語が話せるようになると言われる。これは言語間の乖離が比較的小さく、何より周囲とのかかわりで普段使いするから。
- よって、国内で英語を習得するには相応の時間を要する。それは約2,200時間と言われるが1日30分の学習では10年以上かかってしまう。
- 一方、「英語を普段使いしたうえでの学び」により約1/5まで縮められるとも言われる。そうすれば1日30分でも約2年だ。
- 要は、自動翻訳を使ってでも、毎日英語に楽しく触れることが重要という事だ。
*2 多言語脳を鍛える
- 自動翻訳を使い、「あれ?」という気づきを得ること。言語の曖昧さに気づくことが言語力を底上げする。
- 脳のブローカ野は文法中枢とも言われる。使う言葉が何語であろうと、言葉の構造を考え処理しているといわれる。つまり自動翻訳を使うためのプリエディットを繰り返すことで、言語力が鍛えられる。
- 自動翻訳を使うこと自体がアウトプット。アウトプットは意識的な活動なのでより学びの効率が高まる。
*3 語順の「型」について
①まず、「A=B(例:I am happy)」の基本的な動詞は5個
- am/are/is(~だ)
- seem(見た感じ~だ)
- sound(聞いた感じ~だ)
- become(~になる)
- stay(~のままである)
②次に、「主+動+A=B(例:I feel you happy)」の基本的な動詞は2グループで全10個。
まず「Aは=Bだと思う」は5個
- think(~と考える)
- feel(~と感じる)
- believe(~と信じる)
- find(~とわかる)
- like(~が好みだ)」
次に「AをBに○○する」は5個
- make(~にする)
- turn(~に変える)
- call(~と呼ぶ)
- keep(~に保つ)
- leave(~のままに放っておく)
③最後に「主+動+A+B(例:I give you present)」の基本的な動詞は14個。
このグループはまず動詞から考えるのがポイント。主語部分をモノにしても使えるので便利。
- give(~を与える)
- tell(~を伝える)
- show(~を見せる)
- ask(~をたずねる)
- send(~を送る)
- bring(~を持ってくる)
- offer(~を申し出る)
- write(~を書く)
- pay(~を支払う)
- lend(~を貸す)
- buy(~を買ってあげる)
- get(~を入手してあげる)
- make(~を作ってあげる)
- find(~を見つけてあげる)
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