この記事は「データベーススペシャリスト資格に興味はあるが、どのようなものか?どう学ぶのか?」という方向けに、具体的な内容と私自身の挑戦ログをお伝えする。学び中の方や、これから学ぼうとされる方の参考になれば幸いだ。今回は知識およびSQL(確認ドリル)について書く。(SQLはGoogle Big Queryに準拠)
また、考察においてキャリアコンサルタント資格の挑戦ログについても記述する。
実技演習(学習の戦略)
午後試験問題について
- どのようなものか、どんな対策が必要か。
- 午後試験は午後1と午後2がある。
- 午後1は、3問中2問選択し、90分。1題あたり約40分。(のこり10分は氏名を書いたり見直しをしたり)
- 午後2は、2問中1問選択し、120分。
- 問題は事例問題。まったく同じ状況(業種や担当者など、いわゆるシチュエーション)は出ないが、趣旨(テーマ)は毎回同じ問題(パターン問題)
- よって、しっかり演習し技術を身に付ければ、合格点が取れる。
趣旨(テーマ)について
- 大きく分けると2つある。
- 1つは「DBの論理設計」。主に概念設計(ER図)や論理設計(表のスキーマ)。
- こちらは知識はあまり必要ない。ただし、問題文から要件を正しく読み取り、解答に反映させていく。
- もう1つは「DBの物理設計や運用」。DBMS,トランザクション制御(ACID)などの知識が必要。
- たとえば索引についてアクセス時間を求める、容量を求める、コミットメント制御、トランザクションの分離性、障害回復制御…など
- “制御”系は処理の流れを把握したうえで、うまくいかなくなるポイントがどこにあるか気づかないと解けない。
- 午後2では論理:物理が1問:1問、午後1は2問:1問だったり1問:2問だったり。
- また、論理も物理もSQLが絡んでくるので、コンパクト目なものを読み書きできる必要がある。(大抵は穴埋めなので、一から全て記述する事はない)
- なお、令和に入り出題が止まっていたが、前回復活したものとして基礎理論の話がある。(候補キーを上げ、正規化する)これはやり方を知っていれば確実に得点できるので、抑えておきたい。
学習の戦略
- まず、2大巨塔である論理・物理の得意分野を決め、得意は多めに学習する。
- たとえば私は論理が好きなので、午後2は論理を選択する。であれば、午後2の論理問題は多めに解いて練習しておく。
- 次に、得意でない方もある程度は学ぶ。なぜなら午後1で物理2問、論理1問となることもあるので。
- 次に、上述したSQLや基礎理論も対応できるようにしておく。
- 最後に、実技試験なので、かならず試験問題で解く練習をすること。実務と試験問題を解く力は別モノなので、毎日DB運用している人でも試験用の練習は必須。
- なお練習量について。最低レベルは午後1で5~6問(論理3問、物理3問のように)。午後2で3~4問。これをやらないと時間切れになる。ただ、本当に大事なのは質。
- 目標は答案用紙に、時間内に全部書き込めること。それが出来ないと合格できないと考えておく。(分からないなら、分からないなりに妥当(理由をつけて)なことを書く)
- なお大事なのは、問題を解いたあとしっかり振り返る(なぜその答えになるのか)こと。それを繰り返すと、だんだん問題のクセが見えてくる。(この表現があるときは、ER図にこう書くのだな…と)
- これが重要。解いた後に振り返りせずにどんどん新しい問題…は意味なし。一つの問題を3~4回解いてもよいくらい。
- 逆に午後1を10問解いてもダメでした、というのは解き方を間違えている。(量としては十分だが、質が足りていない)
- 再度まとめると、「時間内に妥当な内容で全部埋め」「しっかり研究し」というトレーニングを繰り返し、問題の対応パターンを捉えられるようになること(クセに慣れること)
問題096(SQL確認ドリル)
問題文
- productsテーブルから、原価(cost)別に商品の個数を取得してください。
- 結果テーブルはcostと商品数(number_of_producsts)の2カラムとします。
- なお、原価(cost)が500円未満の商品に絞り込んで表示してください。
group by, whereのおさらい
- 原価別に、と書かれている時点でgroup byを使うとアテをつける。
- 500円未満の商品に絞り込む、と書かれている時点でwhereを使うとアテをつける。
- なお、集計関数で求めた値(今回は商品の個数)を条件に絞り込む場合はhavingとなるが、今回は該当しない。
- 具体的には以下のとおり。
考察
- データベーススペシャリスト資格について。今回は実技演習について学習戦略を学び、午後試験問題のクセに慣れるまで実技トレーニングすることを心に決めた。また、SQLの確認ドリル(productsテーブルにおいて、原価別に商品の個数を取得。ただし原価が500円未満のもの)を解いた。
- 考察。キャリアコンサルタント資格について、今日はカウンセリング理論の一部を学んだ。クライアントが自分の力で生きやすさを追求できるように、まずは傾聴(しっかり聞いて深く理解)、そのうえで助言という考え方は重要と感じた。体得すれば職場・家族など様々な場で良い信頼関係が築けるからだ。
考察のシンプル化と英訳(練習中)
- I remembered old proverb when I learned counseling. “teaching how to fish is better than giving fish itself.”
- (カウンセリングを学んだとき、古いことわざを思い出した。”魚そのものを与えるよりも、魚の釣り方を教えるほうがよい”)
参考資料
- 集中演習 SQL入門/木田和廣/株式会社インプレス
- 2022年度版 ALL IN ONE パーフェクトマスター データベーススペシャリスト/TAC
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