この記事は「データベーススペシャリスト資格に興味はあるが、どのようなものか?どう学ぶのか?」という方向けに、具体的な内容と私自身の挑戦ログをお伝えする。学び中の方や、これから学ぼうとされる方の参考になれば幸いだ。
今回は「関数の確認ドリル」について書く。また、データ分析の実践において重要である経済学について簡単におさらいする。
※注意点として、SQLはDBMSによって作法が異なる。この記事はGoogle Big Queryに準拠するものであることをお含みおき願いたい。
問題033(SQL 関数の確認ドリル)
問題文
- 「sales」テーブルから、「quantity」と「revenue」の相関係数を求めてください。
- 結果テーブルは「corr」というカラム名としてください。
corr関数のおさらい
- corr関数は2変数の相関係数を取得する。
- 実際の利用は以下のとおり。
経済学おさらい
学び直しのきっかけ
- 以前「勤続20年近いが仕事がキツいこともある」について「経済面では企業勤めが望ましいが、自分の心身と家族のケアを第一に、労働時間や職務内容への主体的な改善取り組みが重要」と結論づけた。
- また、改善取り組みの具体的内容についてマクロ動向をふまえ考察した。「価値が感じづらい仕事に長時間拘束される」リスクはマクロ動向(働き手減少、効率は変わらず、仕事は増える)により、個人レベルの解決は困難と再確認。よって例えば早帰りなら「17時退社宣言」でなく「育児時短制度使用」など踏み込むことが重要と認識できた。(記事はこちら)
- このときあらためて、幸せな人生を送るための大事なポイントが見えてきた。
- それは「国家や企業の経済予測」と「個人の幸せの追求」のバランスが大事であることだ。言い換えるとマクロとミクロのバランスだ。
- まず、経済は我々の生活を大きく左右するし、資本主義は最も広く普及している概念である。よって基本的なルールと、歴史・現状から将来を予測することは、自分や身近な人を守るために欠かせない。たとえば主戦場が空になっていることを知らずに、戦艦の建造や竹槍の訓練に心血を注いでいたら戦いには勝てないように。
- 一方で、経済予測は経済学や統計学の知識を用いるが、これらは抽象概念(モデル)である。よって限られた条件下でしか使えず、「個人の幸せ」という問題は考慮していない。そこで将来予測はしたうえで「では、自分にとっての幸せは何で、そのためにどうするか?」と考えるプロセスが欠かせない。
- 裏返せば、「経済の知識と、自分にとっての幸せの定義無しに、俗説や通説を鵜呑みに判断するのは良くない」とも言える。
ミクロ経済学のエッセンス
- 経済とは「社会の中で人と人が価値を交換し、幸せになるためのシステム」
- 経済学とは、その経済がどうあるべきかを考える学問
- ミクロ経済学は、個人や企業のレベルに焦点を当て、その行動や意思決定を分析する。
- 「規制があまりない自由市場は、個人の相互のやりとりに多く場合に有利」が結論。つまり誰も管理せず誘導もしない個人の活動が、全体としてなかなか悪くない結果を招く。(神の見えざる手)
- ただし条件として「売買可能な商品で、情報量が同じで、自由意志に基づく」などが付く。
- 現実にはこのようなパターンは極めて少ない。特に人間は複雑な心理や他者の行動に影響を受けるところがあるので、行動経済学やゲーム理論など別の概念も発達した。
- いずれにせよ、各々好き勝手やって全体が悪くないなら生態系としては良い。よってそれを阻害する要素、例えば犯罪、独占、情報の不均衡などはルールで規制しなければいけない。
マクロ経済学のエッセンス
- マクロ経済学は、国や政府のレベルに焦点を当て、最適なバランスを分析する。
- 「国の経済を測るGDP」「総需要と総供給の均衡」などいくつかのモデルを用いて、国全体の幸せ(経済成長、インフレ率、失業率、国際収支)を良くする施策を検討する。
- 「生産力の堅実な成長(物量、教育、技術などの向上により)により総供給(生み出すモノ)が増え、それによって生み出された収入が総需要を即座に拡大し、インフレ率も失業率も低く、国際収支もバランスが良い」のがあるべき姿。
- 健全に成長し、国全体が豊かになるなら良い。逆に上記指標に問題が生じたら、財政政策・金融政策・生産性向上のための施策など手を打つ必要が出てくる。
経済との付き合い方
- 経済は、元々は単なる「個人間のモノの融通」。農業革命により「余剰」の概念が生まれ、それを管理するため文字・数字・国家・宗教などの概念が生まれ力を持ち始めた。次に産業革命などにより個人・土地などかつては「おカネに変えられない」はずの、大事なものがどんどん経済価値に還元されるようになっていった。そして借金の概念が生まれ、経済が独り歩きして膨張できるようになった。
- 結果として、経済は我々の生活を左右する物凄いパワーを持つようになった。また、資本主義は現代において最も我々の生活に浸透している概念である。先人は何とかこれを制御・解明しようと試みたが、ツールとしての経済学はいまだ不完全である(前提条件が多く、「幸せ」等は考慮外)。
- 我々は経済とうまく付き合うために、先人の知恵を最大限活用し、その限界を知り、埋められない部分を自分なりに解釈する必要がある。
- いずれにせよ、経済学は完全なツールではないし、発展途上であるし、その目的は経済と上手く付き合うための一つの考え方なので、大事なポイントをシンプルに理解し、それをふだん使いすることがきわめて重要。よって、基礎と実践のバランスがよい良書を手元に一冊置くのが良い。
- 参考書は、疑問にぶち当たったとき、前に進むために適宜見れば良いと考える。
考察
- SQLについて。SQLについて基礎は一通り学習完了した。今回は「確認ドリル」を解いた。(2変数間の相関係数)
- 考察。経済は我々の生活を左右する物凄いパワーを持つ。また、資本主義は現代において最も我々の生活に浸透している概念である。よって我々は経済とうまく付き合うために、先人の知恵を最大限活用し、その限界を知り、埋められない部分を自分なりに解釈する必要があると考える。
考察のシンプル化と英訳(練習中)
- I think it is important to learn about economist and myself. because it effects our lives.
- (経済と自分自身について学ぶことが重要だと思います。それは私たちの生活に影響を与えるからです)
参考書籍(該当箇所)
- 集中演習 SQL入門/木田和廣/株式会社インプレス(SQL確認ドリル)
- 会社に入る前に知っておきたいこれだけ経済学/坪井健一/ダイヤモンド社(ミクロ経済の基礎)
- スタンフォード大学で一番人気の経済学入門マクロ編/ティモシー・テイラー/かんき出版(マクロ経済の基礎)
- ミクロ動機とマクロ行動/トーマス・シェリング/勁草書房(ゲーム理論について)
- 父が娘に語る経済の話/ヤニス・バルファキス/ダイヤモンド社(経済との付き合い方について)
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