この記事は「キャリアコンサルタント資格に興味はあるが、どのようなものか?どう学ぶのか?」という方向けに、具体的な内容と私自身の挑戦ログをお伝えする。学び中の方や、これから学ぼうとされる方の参考になれば幸いだ。
なお、並行して行っているSQLの学び(確認ドリル)についても書く。
キャリアコンサルタント資格
資格の概要(再掲)
- 「キャリアコンサルタント」として、キャリアに関する相談・助言・指導が標準レベルにあることを証明する。国家資格(名称独占資格)で、5年に1回の更新が必要。
- 試験時期は年に3回。形式は学科と実技。主催は協会と協議会。私は2023年3月に協議会で申し込み予定。
学習ロードマップ(再掲)
- 私はリカレント様の「キャリアコンサルタント養成ライブ通信講座」を受講。
- 2022年10/1~12/3までは「応用実習・総まとめ」として週1回の対面講義を実施。11/12,11/19に修了試験あり。
- 現時点の詳しい学習計画は以下のとおり。(グレーは完了したもの。赤字は変更したもの)
学習記録
概況
- 現在は「面接重点期間」として、週1回の講義を中心に学習している。
- また、並行して学科試験、論述試験の学習を、参考テキスト(本記事の最後に記載)を元に少しづつ進めている。
記録(学科試験 4章-5-D)
- 学科試験についてテキスト第4章-5「個人の多様な特性の知識」について要点テキストの読解と、1回目の一問一答を行った。
- 4章-5-D「中高年齢者」は、55歳以上労働者の就労実態に係る過去問をもとめたもの。
- 問題は主に統計情報に係るもの。
- 「令和2年版 高齢社会白書」によれば…
- 非正規の職員・従業員の比率が一番高いのは65~69歳で84.4%。次に高いのが60~64歳の76.9%。(55~59歳では61.2%)
- なお、非正規とは「臨時、派遣、契約、パート、アルバイト」など正社員以外の労働形態を指す。
- 一方、65歳以上の起業者の割合は男性では増加しているが、2012年から2017年でどこまで増えてはいない(11.8%⇒13.2%)。女性は減少している。
- なお、従業員31人以上の16万社のうち希望者全員が65歳以上まで働ける起業の割合は約8割。一方、定年制の廃止は2.7%と僅か。
- また、65歳以上の高齢者人口の約2割がシルバー人材センターに加入している。入会動機は「生きがい」が最も多い。
メモ(”働き方改善”からの観点)
- 今回の学びは、私のライフテーマ「仕事と家庭の両立に悩む、IT企業のパパママの、働き方改善」にとってどのような意味を持つのか?
- まず上述の統計情報から考えられることは…
- 「定年(通常60歳。2025年からは65歳)を境に、生きがいを求めて働き続ける」様子が伺える。
- なぜなら、経済面では平均的に見れば、“現在の世代は”ある程度安定している(上述の高齢社会白書によれば)一方で、統計的に働き続ける人が一定以上存在するからだ。
- ただし…どちらかと言えば私が支援する主たる年齢層(30代中盤~40代中盤)の場合、そもそも年金の受給が75歳ころまで繰り下げられる可能性が大なので…経済面でも働き続ける必要がある。
- この件については書籍「40代からは稼ぎ口を2つにしなさい/坂下 仁」で詳しく語られている。
- また、平成16年時点の厚労省資料「支給開始年齢について」でも「支給開始年齢を更に引き上げる方策の検討」がされている。
- また、当該資料では『中長期的には、意欲と能力のある高年齢者が可能な限り社会の支え手として活躍できるよう、年齢にかかわりなく働ける「生涯現役社会」を実現する必要がある。』とある。
- 某漫画のキャラが「生涯現役」と書かれた服を着ておりインパクトが強かったが…今では本気でそれを検討しなければならない状況と認識している。
- ただ…健康寿命の観点で言うと、現在男性72.6歳、女性75.38歳である。それぞれ10年で約2年伸びているものの、やはり今後は伸びが鈍くなるのが普通と考えれば、75歳頃までが「元気に働ける」目安だと思われる。
- すでに国家としては「年金受給開始年齢を75歳まで引き下げられる」「70歳就業も視野に入る」と各種法令で布石を打っている。
- また、現在はいわゆる障がい者が(おおよそ)10人に1人であり、障がい者も働きやすい環境作りが整備されつつある。これを、75歳以降に障がいがあっても働けるように…という布石と見るのはやや勘ぐりすぎだろうか。
- いずれにせよ、アラフォー時代に無理をしすぎて体を壊すと、人生後半に「元気に働く」ことが難しくなる。
- 昔の漫画で「強者とは強い奴の事ではない、戦いの場に最後まで残っていた奴のことよ」という名言があったが…まさにアラフォー世代は、長いスパンで考えなければならない。
- さて、敢えて悲観的なイメージを考えてみると…(あくまでイメージ)
- 会社一筋で働くAさんの例(2022年現在30代後半)
- 30代後半に役職が上がり課長となる。しかし、いわゆる「働き方改革」の影響で、仕事の巻取り(部下が終わらない仕事を引き受ける)が発生し、日々残業。
- 収入はトータルで見ると、昇進前よりマイナス。手取りが月10万増えるも、うち半分は税金、残り半分は身だしなみや付き合いで消えるため。
- 家にいられる時間が減り、家族との仲が険悪に。家に帰りづらくなり、益々仕事に没頭する。
- 40代中盤。筋の悪いトラブル案件を複数任されるようになり、心身の疲れから体を壊す。
- ただ、今までの習慣が抜けきらず、服薬しながら頑張って業務を続ける。
- 50代に入り、今後の事を考える。「60歳以降も家族を養うため働き続けねばならないが、会社の延長雇用は原則65歳までか…収入が半減するからアルバイトしかないな」「収入重視、やりがい度外視になるが…75歳までやり切れるだろうか…」と暗たんとなる。
- さらに、出生数の激減・保育園での痛ましいニュース等により高齢者への風当たりが強くなり(もっと子育て世帯・現役世帯へ還元すべきという風に)、ますます落ち込む。
- 60代後半、現役時代に無理をしすぎたため体がうまく動かない。家族とは険悪なままで、熟年離婚も危惧される。このまま一生、やりがいのない仕事を続けるのだろうか…
- キャリアコンサルタントとして私が支援できることは、たとえばAさんの事例であれば、なるべく早い段階でお話を伺い、以下のような気づきを得てもらうことだ。
- 今のままのスタイルで、仕事を続けることが本当に良いのか?(現状への気づき)
- 自分が本当に大事にしたいことは何か?(価値観への気づき)
- どのように人生をデザインするか?(キャリアビジョンの気づき)
- そのために、何からどのように取り組むか?(目標や方策への気づき)
- さらにキャリアコンサルタントは「環境への働きかけ」として、職場・学校・組織に対し情報の提供や改善策の提案なども(国家資格の役割として)求められている。
- ここで語られているようなことは、「LIFE SHIFT」をはじめ数々の書籍で纏められている(寿命の延びを「呪い」とするか「祝福」とするか)。ただ、大事なのは自分の頭で色々考えてみて、結論に至ることだと思う。
- そしてあらためて、キャリコンについて以下のとおり考えた。
- 現代の閉塞的な状況を打破する大事な役割。
- なぜなら、まず「自分が幸せになる働き方」を一生涯、追求できるから。
- そして「相談者と、その周囲が幸せになる働き方の実現」を支援できるから。
- もし相談者が幸せになれば、周囲も幸せになる。その”幸せの波及”は世界に広がり得る。
- ただ、その支援が届かなければ意味がない。
- 副業として取りくむ場合、最初は業務委託契約、プロボノ活動(ボランティア)、家事手伝いなどが候補だろう。
- なぜなら、多くの会社では副業の規定で雇用契約を制限している場合が多く、また雇用契約で「給与」を受け取ると20万以下の所得でも確定申告が別途必要になってしまうからだ。
- さらに効率的なのは、私であればITの強みを活かし、IT起業への就職希望者や、IT企業内でのキャリア問題を抱えている人の支援だ。
- さらに言えば、もっともイメージが近いのは「対起業のキャリア支援をしているIT系コンサル会社」だろう。
- そこで実績を積み、人脈を広げ経験と信頼を積み上げ、徐々に自分一人でやれるようスモールスタートの積み重ねを行っていく。
- ただ、海千山千の世界なので、たとえば「国の支援センターを受託している団体から選ぶ」「キャリアコンサルタントの先生から紹介してもらう」など、信頼性のあることを最優先に選別する必要がある。
SQL(確認ドリル)
- 直近はキャリアコンサルタント資格に集中する。
- ただし、本業はIT領域であることと、プログラミングやSQLを毎日少しづつ触る行為が楽しいことから、SQLの確認ドリルを1日1問解くことは続ける。
- なお、SQLはGoogle Big Queryに準拠する。
問題191
問題文
- salesテーブルとcustomersテーブルから、顧客ごとのもっとも利益が出た注文IDと、その利益額を調べてください。
- 結果テーブルは、注文ID、利益額の2カラムとします。
回答プロセス
- まず、salesテーブルとproductsテーブルを結合し、各データ単位で注文ID、利益額を求める。
- なお、利益額は各データにおける「販売額-(販売数×単価)」で求める。
- その結果を仮想テーブルに保持しておき、メインクエリでそれを呼び出しつつ、注文ID単位に利益額を束ね、最大のものを取得する。
- 具体的には以下のとおり。
考察
- キャリアコンサルタント資格について。中高年齢者の就業に係る過去問を解いた。現在65歳以上の方は”生きがい”のために働く方が比較的多い一方で、将来的には”お金のため”働く方がより増えると予測される。年金の支給開始年齢が後ろ倒しになるためだ。
- 平成16年厚労省資料で「支給開始の更なる引き上げ」「生涯現役社会の実現」は示唆されていた。私はいま40代前半だが、今までの人生を振り返り、”生涯現役で楽しく働くための行動”に集中しつつある。キャリコンの学びはその骨子として大いに活用できる。
- 趣味のSQL確認ドリルについて。本日は「salesテーブルとproductsテーブルから、もっとも利益が出た注文IDと、その利益額を調べる」を解いた。各データ単位の利益額一覧をwith句で保持し、メインクエリで注文ID単位に集計して最大値を取得する形で記述した。
考察のシンプル化と英訳(練習中)
- I think that around 40 is a good time to look back on your life and think about your life plan.
- (40歳前後は人生を振り返り、生涯のプランを考える良いタイミングだと思う。)
参考資料
- 国家資格キャリアコンサルタントになるには?/柴田 郁夫/株式会社秀和システム
- 国家資格キャリアコンサルタント学科試験要点テキスト&一問一答問題集/柴田 郁夫/株式会社秀和システム
- 国家資格キャリアコンサルタント実技試験(面接・論述)実践テキスト2022年版/柴田 郁夫/株式会社秀和システム
- 集中演習 SQL入門/木田 和廣/株式会社インプレス
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