キャリアコンサルタント資格 2023年3月挑戦ログ 1月25日 論述試験の学習(実技論述マスター 練習問題① 振り返り(設問1)と気づき)|SQL(確認ドリル)

専門知識

この記事は「キャリアコンサルタント資格に興味はあるが、どのようなものか?どう学ぶのか?」という方向けに、具体的な内容と私自身の挑戦ログをお伝えする。学び中の方や、これから学ぼうとされる方の参考になれば幸いだ。

なお、並行して行っているSQLの学び(確認ドリル)についても書く。

キャリアコンサルタント資格

資格の概要(再掲)

  • 「キャリアコンサルタント」として、キャリアに関する相談・助言・指導が標準レベルにあることを証明する。国家資格(名称独占資格)で、5年に1回の更新が必要。
  • 試験時期は年に3回。形式は学科と実技。主催は協会と協議会。私は2023年3月に協議会で申し込み済。

学習ロードマップ(再掲)

  • 私はリカレント様の「キャリアコンサルタント養成ライブ通信講座」を受講。
  • 2022年10/1~12/3までの「応用実習・総まとめ(週1回の対面講義)」および「修了試験」は無事終了。
  • 現時点の詳しい学習計画は以下のとおり。(グレーは完了したもの)

学習記録

概況

  • 現在は「論述重点期間」として、論述マスター動画を見て学びを進めている。試験の概要とポイントは前の記事に記載(リンク先
  • また、並行して面接試験の対策は、週1ペースでの実践練習を1月末より実施予定。
  • 今回はリカレントの用意した協議会用の練習問題①について、解答の講義動画を見て振り返りを行う。

実際の回答 設問1~4(再掲)

  • 講義動画を見るにあたり、今までの回答を再掲。
    • うーん…こうして見ると、全般的に「キャリコンとしての態度」「システマチックアプローチの流れ」に、具体事例を一部当てはめつつ、全体として筋が通るようにして、採点者に丁寧に伝わるようにしているわけで…慣れればかなり素早く、手堅く解けそうだな。
    • 配点的にも、論述がしっかり取れれば面接も多少は安心(仮に論述で8割の40点取れれば、面接は5割の50点でも、合格ラインの90点に届くため)だから、しっかり練習しよう。
  • 設問1(相談者の主訴)「現在就職活動中だが、コロナウィルスの影響などで志望企業の採用が大幅縮小となり、活動を続けることに虚しさを覚えている。活動に身も入らず、どうしたらよいか相談したい」
  • 設問2(キャリコンの意図)「相談者から、希望業界(航空と旅行)以外の”他業界”について発言があったので、他業界について相談者に内省を促し、情報をより明確にする意図で質問したと予測される。」
  • 設問3(見立て)「自身の興味や職務能力について自己理解の不足があると思われる。また、不動産業界の仕事内容や企業について仕事理解の不足も見受けられる」
  • 設問3(根拠)「相談者は不動産業界のインターンシップで都市デザインの知識を発揮できたものの、その経験をふまえた興味検査の深堀りや、得意なことの活かし方の検討などの内省の状況が不明確であるため。また、不動産業界で働く姿が想像できていないため。」
  • 設問4(方策)
    • ①相談者の悩みに深く寄り添いながら「自己理解の不足」「仕事理解の不足」という見立てについて、丁寧・謙虚な質問を通じて確認させていただく。
    • ②そのうえで、まずは不動産業界のインターンシップの経験の振り返りを通じて、自身の興味や能力について気づきを得られるよう支援する。
    • ③次に、仕事現場の見学などを通じて、働く姿のイメージが得られるよう支援する。
    • ④これらの取り組みを通じ、相談者が自己効力感を高め、主体的かつ自律的に就職活動に取り組めるよう支援する。

模範解答の下読み 解答の基本構成再確認

  • まず、模範解答を2分かけて読み込む。おおむね基本構成は私の解答と一致しているように見受けられる
  • たとえば…設問1の模範解答は「経緯(志望企業の新卒採用が中止)+感情(虚しさ)+定型(どうすればよいか相談したい)」という構成だし、
  • 設問2は「事実(他の業界についての発言)+パターン(相談者への理解を深める(≒内省を促し、情報を明確にする))+定型(と予測される)」だし、
  • 設問3の見立ては「見立て1(働くことの理解不足)+見立て2(価値観についての自己理解不足)+定型(と思われる)」だし、
  • 設問3の根拠は「根拠1(不動産業界で働く姿が想像できない)+根拠2(好きなことを仕事にすることしか考えてこなかった)+定型(根拠は、~、という発言である)
  • 設問4は「半定型(~という感情に寄り添い支援)+半定型(見立てを確認 or 合意を得られれば)+見立て1対策+見立て2対策+半定型(~(設問1に照応するかたちで書く)できるよう支援していく))」だ。

模範解答の解説 設問1

  • まず、設問1は相談内容全体を見て、一言で言うと何が問題かを捉える。
  • 相談者情報から就活中だと分かり、面談の冒頭から好きな業界が縮小したと分かり、面談の最後から就職先の決め方に悩んでいると分かる。
  • つまり「就活中だが、好きな業界が縮小し、好きを基準にしか考えてこなかったので、就職先の決め方に悩んでいる」とわかる。
  • 次に、主訴にかかわる感情や葛藤に係る部分に下線を引く。
  • 希望業界の縮小について「未来が閉ざされたように感じた」「虚しく感じられた」「大好きなことなら乗り越えられる」、不動産業界について「自分の得意なことが活かせて向いているかもしれないと感じた」「働く姿は今も想像できない」、最後に「どうやって就職先を決めればいいのかもわからなくなり」「もう逃げだしたい」などが感情に係る部分。
  • なるほどな…相談者は「好き」にこだわりを持ってるのに、「学んできたこと」や「社会環境や安定性」の視点からも色々言われて焦ってるのかもな…
  • 応用実習で学んだ「労働者の属性等に応じたキャリア形成支援の課題と実際」でも、就職活動以前に、自己理解と仕事理解を入念に支援する必要性が指摘されたとあるしな…
  • やっぱり「好き」だけでは仕事選びは厳しいよな。「価値観×能力×好き」から見つけないと…。「好き」はあくまで手段であって、仕事を通じて何がしたいのか、というアプローチでないと…この事例みたいに、社会環境によって「好き」が縮小することは当然あり得るからな。
  • 気づきは3つ。まず、主訴は面談事例の冒頭から抜かなければいけないわけでなく、相談内容全体から見ていい(見るべき)ということ。たしかにこのケースでは、面談最後の「好きなことを仕事にすることしか考えてこなかったので、どうやって就職先を決めればいいのかもわからなくなり」に主訴が集約されている。
  • 次に、主訴にかかわる”相談者の感情や葛藤”に係る言葉に下線を引いておき、それらを使って回答を構成するのがコツであること。
  • 最後に、「労働者の属性等に応じたキャリア形成支援の課題と実際」(厚労省による研究・調査)はしっかり読み、主たる課題と具体事例がパッと出るようにはしておくこと。なぜなら、論述でも面接でも「主訴と見立てを大きくは外さない」ようになるから。(もちろん実践は千差万別だが、理論および頻出事例があると、論理的・客観的で筋の通った面談が期待できる)

SQL(確認ドリル)

  • 直近はキャリアコンサルタント資格に集中する。
  • ただし、本業はIT領域であることと、プログラミングやSQLを毎日少しづつ触る行為が楽しいことから、SQLの確認ドリルを1日1問解くことは続ける。
  • なお、SQLはGoogle Big Queryに準拠する。

問題228

問題文

  • salesテーブルから、複数の注文をした顧客について、注文別の最小額、最大額、金額の幅を求めてください。
  • 結果テーブルはユーザーID、最小額、最大額、金額の幅の4カラムとし、金額の幅が大きい順にトップ3を表示してください。

回答プロセス

  • まず、顧客・注文別の販売額一覧を求める。
  • 次に、上記を元に、顧客別の最小販売額と最大販売額を求める。このときnth_valueを用いる。
  • 最後に、上記を元に、顧客別にデータを束ねる。
  • 具体的には、以下のとおり。

考察

  • キャリアコンサルタント資格について。論述試験の練習問題(事例から相談者の悩みと解決案を論述)の解説を確認した。相談者の主な悩みを捉えるには、事前情報や面談録などの全体を見て、感情や葛藤に係る表現を中心に用いる点を復習できた。また、念のため今回事例に近い厚労省の調査資料を再読した。
  • 趣味のSQL確認ドリルについて。本日は「salesテーブルから、複数の注文をした顧客について、注文別の最小額・最大額・金額の幅を求める」を解いた。nth_value関数を用いて顧客別の最小販売額と最大販売額を取得して記述した。

考察のシンプル化と英訳(練習中)

  • In order to understand the client’s troubles, I think it’s also good to pay attention to how the client feels.
  • (クライアントの悩みを理解するには、その人がどう感じたかに注目するのもいいと思います。)

参考資料

  • 国家資格キャリアコンサルタント実技試験(面接・論述)実践テキスト/柴田 郁夫/株式会社秀和システム
  • 集中演習 SQL入門/木田 和廣/株式会社インプレス
  • 世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方/八木 仁平/株式会社KADOKAWA)

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