システムアーキテクト資格|2022年4月挑戦ログ 4月8日|システムとの付き合い方

高度IT・基礎知識

この記事は「システムアーキテクト資格に興味はあるが、どのようなものか?どう学ぶのか?」という方向けに、具体的な内容と私自身の挑戦ログをお伝えする。学び中の方や、これから学ぼうとされる方の参考になれば幸いだ。
はじめに簡単な自己紹介をしておく。私は40代の会社員で本業はITコンサルタントだ。2019年にITストラテジスト、2021年にプロジェクトマネージャに合格した。高度IT資格の攻略法が見えてきたので、今回システムアーキテクトでも試す。
まだ合格していないタイミングで恐縮だが、挑戦ログは今しか書けないので、こうして記事にする次第だ。

システムアーキテクトとは何か(概要)

  1. どんな資格?国家高度IT資格。「業務とITのグランドデザイナー」の専門家であることの証明。経営者が大まかな方向性を出したあと、それをどうシステム構築するか。建築で言うところの設計士にあたる仕事。
  2. メリットは?この後、10年は学びと仕事に使える。メタバースやNFTはユーザーからは見えないが、無数のネットワークとコンピュータが必須。その組み合わせは大量で、「ユーザー満足度とコストの最適バランス」がサービスの良し悪しを決める。その心臓部を握るのがシステムアーテクト
  3. どんな試験構成?
  • 午前1、午前2、午後1、午後2の4部構成4部すべて合格することで資格取得
  • 午前1は四択が30問。6割で合格(過去問の暗記勝負。学習目安は約300問)
  • 午前2は四択が25問。6割で合格(過去問の暗記勝負。学習目安は約100問)
  • 午後1は国語問題が2題。6割で合格(国語問題なので解き方を覚える。学習目安は約10題)
  • 午後2は論文試験。評価Aで合格(文字で伝える面接。論文形式なのでコツの理解・ネタの準備・書く練習を)

システムアーキテクト挑戦ログ

午前2 事実・学び

  • 主にシステム技術に関する設問を振り返り。CPU・メモリ・ネットワーク・DB・障害対策・セキュリティ等
  • コンピュータは「大きな電卓」のイメージ。「電卓をたたく(入力)と、計算してくれて(処理)、結果が表示され(出力)、一時的に結果をとっておける(保存)」。離れたところから大勢が使えるようにネットワークが発達。そのぶん、故障したときの対策やセキュリティは大変に。
  • システムアーキテクトはシステム設計・システム開発・システム開発管理が主なので、システム技術に関する設問は広く浅く。

午後1 事実・学び(実際の問題)

  • 今日は「仕入れ納品システムの変更」について。
  • 解き方のコツ再掲。「内(システム)でなく外(業務、ユーザー)を見る」。「本文の構成を把握しイケてないことに下線引き」「設問中の制約をよく読み解答」。加えて題材に関する知識があれば更に解きやすい。
  • 仕入れの基本は3点。①発注・納品・検品・買掛処理。②基本は「何をいくらでどのくらい買うか」③量により金額が変わるような商品は「特殊な商品であること」と「結局いくらか」の情報管理も必要
  • 設問はこの基本についての理解度確認。例えば以下
  • 設問「不定貫商品(量り売りの肉など)を扱うにあたり、仕入れ先から情報を受け取るのはなぜか」⇒答え「不定貫商品の金額を確定・把握するため」
  • 設問「不定貫商品を扱うにあたり、DBに追加する項目は何か」⇒答え「不定貫商品であるか、ないか」
  • 午後の論述問題について。業務の基本知識はあるほうが早く解ける。できれば得意な分野の設問を選ぶとよい。例えば私は「戦略企画・アジャイル・金融・業務改善・パッケージ導入」などが経験上得意。一方「物流・発注」はやや苦手。

午後2 事実・学び(コツ)

  • 論文ネタの振り返り。お題は「変化に柔軟に対応できるような開発」。いま最もシステムアーキテクトに求められる能力。
  • なお、試験対策としてのコツは具体性・妥当性・充足性。この辺りは後日記載。

システムとの付き合い方

  • 振り返り①。ユーザーはより良いものを望む「人間」だ。コンピュータは一度作られた指示に従う「機械」だ。そこには大きく深いミゾがある。
  • 振り返り②。ユーザーの「いま」と「ねがい」をしっかりくみ取って、「こたえ」を見つける必要がある。つまり中(コンピュータ)でなく、外(ユーザー)を見る
  • 振り返り③。大事なのはやはりコミュニケーションスキル。 ただ、プログラミングやメタバースについて触りだけでも体験は必要。 若い人との会話を成り立たせるため。 プログラミングを必修で学び、アバターを遊びで作るスピード感には敵わないが、自分の興味分野を少しずつ進めることはできる。
  • 振り返り④。個人でプログラミングをする際は、便利なツール(例えばノーコードツール)が多数あるのでそれらを最大限使い、まずはその範囲内でやってみる。ただ、「自分はもっとこうしたいのに」はネタとして書いておく。興味のきっかけになるため。
  • プログラミングの基礎を抑えたら、「うまく使う」が大事。例えばAIならグーグル・アマゾンなどがコードベース・GUIベース・構築済ベースなど多数ツールを揃えている。VR用アバターならイチから作る・絵を描くように作る・元からあるものの組み合わせ、など色々選べる。作るにも、使うにも間口を広げないと業界が発展しないので、「ユーザーに便利なツールを提供する」流れは加速。
  • よって「どうやるか」は一旦置いておいて、「アイデアを思いついたらメモしておく」は大事。SF小説のネタをストックしておくように。メタバースにおいてはどんなアイデア(妄想)も実現可能になるかもしれない。ドラえもんのひみつ道具を考えるようなイメージで。
  • 例えばすでにいくつかの旅行会社で「どこでもドア」をモチーフにしたVR旅行はサービス化されている。
  • なお、広く浅く学び「こんなこともできる」ことと「その基本」を抑えておくと、知識の組み合わせや応用がやりやすくなる。ネットの検索は単発的になるので、書籍・コミュニケーションなど通じた「全体的な学び」も重要。

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