システムアーキテクト資格|2022年4月挑戦ログ 4月7日|システムとの付き合い方

高度IT・基礎知識

この記事は「システムアーキテクト資格に興味はあるが、どのようなものか?どう学ぶのか?」という方向けに、具体的な内容と私自身の挑戦ログをお伝えする。学び中の方や、これから学ぼうとされる方の参考になれば幸いだ。
はじめに簡単な自己紹介をしておく。私は40代の会社員で本業はITコンサルタントだ。2019年にITストラテジスト、2021年にプロジェクトマネージャに合格した。高度IT資格の攻略法が見えてきたので、今回システムアーキテクトでも試す。
まだ合格していないタイミングで恐縮だが、挑戦ログは今しか書けないので、こうして記事にする次第だ。

システムアーキテクトとは何か(概要)

  1. どんな資格?国家高度IT資格。「業務とITのグランドデザイナー」の専門家であることの証明。経営者が大まかな方向性を出したあと、それをどうシステム構築するか。建築で言うところの設計士にあたる仕事。
  2. メリットは?この後、10年は学びと仕事に使える。メタバースやNFTはユーザーからは見えないが、無数のネットワークとコンピュータが必須。その組み合わせは大量で、「ユーザー満足度とコストの最適バランス」がサービスの良し悪しを決める。その心臓部を握るのがシステムアーテクト
  3. どんな試験構成?
  • 午前1、午前2、午後1、午後2の4部構成4部すべて合格することで資格取得
  • 午前1は四択が30問。6割で合格(過去問の暗記勝負。学習目安は約300問)
  • 午前2は四択が25問。6割で合格(過去問の暗記勝負。学習目安は約100問)
  • 午後1は国語問題が2題。6割で合格(国語問題なので解き方を覚える。学習目安は約10題)
  • 午後2は論文試験。評価Aで合格(文字で伝える面接。論文形式なのでコツの理解・ネタの準備・書く練習を)

システムアーキテクト挑戦ログ

午前2 事実・学び

  • 主に非機能要求についての設問。操作性・パフォーマンス・信頼性・セキュリティなど。
  • 要は「使いやすく、快適に動き、止まらず、安全安心」。社内向け業務システムでなく、顧客向けシステムが多くなるなかでとても重要な指標になった。

午後1 事実・学び(実際の問題)

  • 今日は「ソフトウェアパッケージの導入」に関する過去問を振り返り。例えば確定申告で「弥生」を使うようなイメージ。
  • パッケージ導入の鉄則は3点。①パッケージの機能をできるだけそのまま使う。②社内の独自ルールもパッケージに合わせ直す。③ただし競争上優位な部分や、やむを得ない部分は残す。
  • 設問はこの鉄則についての理解度確認。例えば以下
  • 鉄則①の確認。設問「カスタマイズを極力行わないとした理由は何か」⇒答え「標準保守内で業務変更に対応し、システム改修費を安くすませるため」
  • 鉄則②の確認。設問「月単位の戻入を認める、社内の特殊ルールをどう直すべきか」⇒答え「パッケージにあわせて簡単にする(戻入をなくす)」
  • 鉄則③の確認。設問「パッケージにPC向け給与明細機能があるのに、紙の給与明細を残した理由は?」⇒答え「PC向け給与明細は社内PCでないと見れないが、社内PCを貸与されていない職員もいるため」
  • 午後の論述問題について。コツは「内(システム)でなく外(表裏一体の業務、ユーザーニーズ)を見る」「そのため、本文の構成を把握し、イケてないことに下線引き」「設問をよく読み解答。設問中に制約が多く含まれる」。加えて題材の鉄則に関する基本知識があれば更に解きやすい。

午後2 事実・学び(コツ)

  • 論文ネタの振り返り。お題は「変化に柔軟に対応できるような開発」。いま最もシステムアーキテクトに求められる能力。
  • なお、試験対策としてのコツは具体性・妥当性・充足性。この辺りは後日記載。

システムとの付き合い方

  • 振り返り①。ユーザーはより良いものを望む「人間」だ。コンピュータは一度作られた指示に従う「機械」だ。そこには大きく深いミゾがある。
  • 振り返り②。ユーザーの「いま」と「ねがい」をしっかりくみ取って、「こたえ」を見つける必要がある。つまり中(コンピュータ)でなく、外(ユーザー)を見る
  • 振り返り③。大事なのはやはりコミュニケーションスキル。 ただ、プログラミングやメタバースについて触りだけでも体験は必要。 若い人との会話を成り立たせるため。 プログラミングを必修で学び、アバターを遊びで作るスピード感には敵わないが、自分の興味分野を少しずつ進めることはできる。
  • 大事なポイント。個人でプログラミングをする際は、便利なツール(例えばノーコードツール)が多数あるのでそれらを最大限使い、まずはその範囲内でやってみる。ただ、「自分はもっとこうしたいのに」はネタとして書いておく。将来の興味へのトリガーになるため。

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