システムアーキテクト資格|2022年4月挑戦ログ 4月6日|システムとの付き合い方

高度IT・基礎知識

この記事は「システムアーキテクト資格に興味はあるが、どのようなものか?どう学ぶのか?」という方向けに、具体的な内容と私自身の挑戦ログをお伝えする。学び中の方や、これから学ぼうとされる方の参考になれば幸いだ。
はじめに簡単な自己紹介をしておく。私は40代の会社員で本業はITコンサルタントだ。2019年にITストラテジスト、2021年にプロジェクトマネージャに合格した。高度IT資格の攻略法が見えてきたので、今回システムアーキテクトでも試す。
まだ合格していないタイミングで恐縮だが、挑戦ログは今しか書けないので、こうして記事にする次第だ。

システムアーキテクトとは何か(概要)

  1. どんな資格?国家高度IT資格。「業務とITのグランドデザイナー」の専門家であることの証明。経営者が大まかな方向性を出したあと、それをどうシステム構築するか。建築で言うところの設計士にあたる仕事。
  2. メリットは?この後、10年は学びと仕事に使える。メタバースやNFTはユーザーからは見えないが、無数のネットワークとコンピュータが必須。その組み合わせは大量で、「ユーザー満足度とコストの最適バランス」がサービスの良し悪しを決める。その心臓部を握るのがシステムアーテクト
  3. どんな試験構成?
  • 午前1、午前2、午後1、午後2の4部構成4部すべて合格することで資格取得
  • 午前1は四択が30問。6割で合格(過去問の暗記勝負。学習目安は約300問)
  • 午前2は四択が25問。6割で合格(過去問の暗記勝負。学習目安は約100問)
  • 午後1は国語問題が2題。6割で合格(国語問題なので解き方を覚える。学習目安は約10題)
  • 午後2は論文試験。評価Aで合格(文字で伝える面接。論文形式なのでコツの理解・ネタの準備・書く練習を)

システムアーキテクト挑戦ログ

午前2 事実・学び

  • システム開発の手法について。ウォーターフォールは水が流れるよう上から順に。「ユーザーのやりたいこと合意⇒システム開発⇒テスト…」のように。大規模開発をしっかり統制を取りながら開発するのに適する。
  • 一方アジャイルは、ユーザーと開発者が一体になり(スクラムチーム)スピーディに開発。細かい単位で振り返り、ユーザー要求に迅速に対応する。
  • 現在は、企業内の大型システム開発はウォーターフォール、顧客向けの迅速性が求められる画面はアジャイルと使い分けるのが一般的。
  • ただし企業内開発も柔軟性・迅速性が求められるようになったので、ハイブリッドにするなど検討がされている。
  • システム戦略について。投資効果の観点。ようは投資を上回るリターンが期待できるか。
  • 設問はこのあたりの理解度確認。

午後1 事実・学び(実際の問題)

  • 今日は「生命保険会社における、マイナンバーの取得と支払調書への印字」に関する過去問を振り返り。
  • どの問題にも共通することがある。
  • 「今の仕事」についての「ユーザーからの変更リクエスト」(困っている点、もっと良くしたい点、経営戦略による点など)を正しく理解し、「新しい仕事」の流れを作ること。中(コンピュータ)のほうでなく、外(ユーザー)を見ること。
  • そして、「新しい仕事」の業務の流れとシステムの設計は表裏一体である
  • 例えば設問で、「マイナンバーレコードが登録されたとき、支払調書データのマイナンバーが空白のときは、再度支払調書データを作成する理由は何か」と聞かれた場合。これはシステムの設計。システムは方法ではなく手段。表裏一体となっている業務の流れのほうが、本当にやりたいこと。それを探すと「マイナンバーが提供されたら、マイナンバーを記載した支払調書を、再度提出する」とあり、これが答えになる。
  • また、例えば設問で、「支払調書データのレコードの中から、マイナンバー提出の督促が必要な顧客を抽出する。条件を別表のデータ一覧から答えよ」と聞かれた場合。これはシステム設計の話。表裏一体になる業務の流れを探すと「支払調書の契約者または受取人のマイナンバー記載欄を空白で提出している場合は、当該顧客に督促する」とあり、これが答えになる。

午後2 事実・学び(コツ)

  • 論文ネタの振り返り。お題は「変化に柔軟に対応できるような開発」。いま最もシステムアーキテクトに求められる能力。
  • なお、試験対策としてのコツは具体性・妥当性・充足性。この辺りは後日記載。

システムとの付き合い方

  • 振り返り①。ユーザーはより良いものを望む「人間」だ。コンピュータは一度作られた指示に従う「機械」だ。そこには大きく深いミゾがある。
  • 振り返り②。ユーザーの「いま」と「ねがい」をしっかりくみ取って、「こたえ」を見つける必要がある。つまり中(コンピュータ)でなく、外(ユーザー)を見る
  • システム開発のやり方も変化している。今までの主流は「ユーザーが要件を決め、開発者がその通りに作る」。これからは徐々に「ユーザーと開発者が一緒になって作る」に。
  • いずれにせよ、まず大事なのはコミュニケーション。「良い生活習慣で体調を整える」「自分の強みを把握し伸ばす」「相手に敬意と感謝の念を持って接する」だ。
  • 次にスキル面でおすすめなのは、自分が興味を持った分野についてプログラミングを少しだけでもやってみること。エンジニアへの敬意がわき、ある程度コストやスケジュールも見通せるようになる。
  • 「餅は餅屋」という言葉がある。仕事は専門家に任せるのが一番であることの例え。ただ、プログラミングについては今の時点で触りだけでも体験することをおすすめする。
  • 今後も大事なのはコミュニケーションスキルと確信しているが、プログラミングの基礎がないと会話すら成り立たなくなるからだ。
  • 2020年から小学校では「プログラミング的思考(論理立てて考えるやり方)」を身につけて「問題解決力」を養うことが目的に。このため各学科にこれを導入。例えば数学の授業でScratchを使い正三角形を描くなど。
  • 2022年度からは高校でプログラミング教育が必修に。HTML、CSS、JavaScriptを使って、自分の好きな事柄を紹介するWEBサイトを制作するなど。
  • 今までの経験や知識はすぐに使えなくなる。常に興味を持ち、若い人とも積極的に触れ合い、自らを高めるために。プログラミングの経験と論理的な思考はその第一歩となるだろう。

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