この記事は「キャリアコンサルタント資格に興味はあるが、どのようなものか?どう学ぶのか?」という方向けに、具体的な内容と私自身の挑戦ログをお伝えする。学び中の方や、これから学ぼうとされる方の参考になれば幸いだ。
なお、本試験1カ月前となったため、並行して行っていた考察の英訳およびSQLの学び(ORACLE MASTER)は一時休止する。
キャリアコンサルタント資格
資格の概要(再掲)
- 「キャリアコンサルタント」として、キャリアに関する相談・助言・指導が標準レベルにあることを証明する。国家資格(名称独占資格)で、5年に1回の更新が必要。
- 試験時期は年に3回。形式は学科と実技。主催は協会と協議会。私は2023年3月に協議会で申し込み済。
結果 ★4月17日更新★
- 4/17 10時のWEB上の合格発表においては、学科・実技ともに合格を確認できた。
- キャリアコンサルタントとしての活動は、この後の登録作業を行ってからではあるが、実践や更なる学びの計画を立て、進めていきたい。
- 人生100年時代を、生涯現役で、楽しみながら生きていくために。
学習ロードマップ(再掲)
- 私はリカレント様の「キャリアコンサルタント養成ライブ通信講座」を受講。
- 2022年10/1~12/3までの「応用実習・総まとめ(週1回の対面講義)」および「修了試験」は無事終了。
- 詳しい学習計画は以下のとおり。(グレーは完了したもの)
学習のコツ
- 前回試験(データベーススペシャリスト)の合格をきっかけに、「合格力を高めるための自分なりのコツ」を整理。(リンク先)
- これをキャリコンにも当てはめることで、合格力を高める。
- 結論から言うと、①意志力・②継続力・③集中力の3つが重要と認識。
- ①まず意志力。「この学びはやりがいがある!」「面白い!もっとやりたい!」という状態が理想。キャリコンの学びにより、人生という最も大事なミッションを成功に導ける。
- キャリコンは、従来の仕事スタイルに違和感を感じていた最中、育児休業中の妻との会話をきっかけに始めた「たまたまの」学びだった。
- そしていま、いくつもの理論や技法を学び、それらを自分の人生に照らし合わせつつ、身近な人の相談に乗っていると…キャリコンが自分にとって「やりがいがあるもの」だと実感できる。
- なぜなら、理屈だけでなく、直感的にも幸福感と充実感を感じられるからだ。とくに、相談者が目の前で「良い気づき」を得られた瞬間は、宝探しのような神秘性を感じられる。
- また、”個人の自律”と”企業や社会の繁栄”の両立もテーマであるため、みずからの人生をより良くする社会・経済・法律のライフハックが豊富だ。(たとえばうつ病になったときの障害年金、育児休業給付期間中の厚生保険料免除などだ。)
- また、企業や社会との共存にむけた知識も充実している。(たとえば2022年4月にパワハラ防止の施策が努力義務になるなどだ)
- さらに、学びを通じた傾聴力は、家族円満にも非常に役立つ。(妻との会話、娘との相談など、傾聴の姿勢を保つことで、明らかに場の空気が変わっているのを実感できる)
- よって、いまはまず資格の取得に集中するが、これからも「自分の人生を、自分で楽しくする」ために、学びと実践を続けていきたいと思う。
- 「人がやりたいことっていうのは、自分が辛かった、苦しかったとき、して欲しかったが叶わなかったこと。それを一生かけて追及していくのではないか」という言葉が心に響く。まさに私も、仕事と家事育児に追われ「親身な相談相手がいれば」と痛感し、そのような援助職を目指しているので。
- ②次に継続力。「今日はこれをやらないと、気持ち悪い!」という状態が理想。そのために「ロードマップ」「習慣化」「仲間」「良い生活習慣」などが大事。ロードマップは上述のとおり整理し、習慣化は1日あたり学習計画を立て作成済。仲間についてはリカレントの皆さまと、今後2回は直接会う予定。生活習慣は朝運動・昼リフレッシュ・夜リラックスを意識して実践中。
- こちらも、直近は資格取得のための学習継続だが、合格後も自らの価値観に合い、興味深く、社会経済上必要とされそうなものについて、模索しつつ学びを継続していきたい。
- また、仲間と合って要点を伝えることで、やる気と感謝を頂けた。自らの頭の整理にもなるし、何より準備・説明していて凄く楽しい。これからも続けていきたい。
- ③最後に集中力。「これが合格への最短距離だ!」とわかっている状態が理想。キャリコンは学科・論述・実技であるが、うさぎ本(青・赤・緑)を何度か読み返しつつ、リカレントの講義も全て聞き、要点を絞った学習を実践中。「ここまでやったのだから大丈夫」という方向に仕上げる準備は整った。
- 以下は思い返すためのイメージ。空手で板を打ち抜く例え。しっかり踏み込み(意志力)、体全体の勢いを乗せて(継続力)、的を絞って打ち抜く(集中力)。自分の力(自分のやりたいこと)を、的(試験の問題)に向けてうまく乗せる必要がある。
- そのためには上述のポイントを意識しつつも、学んでいる最中に常に「この学びは自分にとってどう活かせるか」考えることも重要だと感じる。
学科・論述・実技の本試験の注意点と学習の要点
- 学科については以下のとおり。
- 本試験の注意点を整理。
- 学科試験の特徴として「50問のうち難問が13~14問ほど含まれるが、それ以外を全て取れば合格の7割に届く」「問題文で”適切”か”不適切か”のいずれを問うかが混在して出てくる」「選択肢が長文で、その中の一部がズレているようなパターンが見られる」
- 上記を踏まえると…まず、読解・判断・理解など総合的な脳の働きを高めるため、試験当日のコンディションを良くするのは大事。そのために、本試験1週間前から体調を整えることを意識し、前日の予定はブロックして早く寝て、当日もしっかり栄養を取る(糖分補給など)。
- 特に緊張している時は胃が弱っているので、バナナやようかんなど消化しやすいものを。(肉・油・刺激の強いものは2~3日前から控える)
- また、試験当日はコーヒーを飲まず水も少なめに。尿意が焦りに繋がるので。
- 次に、難問につまづき焦るのでなく、取れるところを確実に取るのが大原則。そのため、問題文をしっかり読んで“適切”か”不適切”のどちらが問われてるかしっかり下線を引いて意識する。かつ、選択肢の文章も前から順に丁寧に読み「ズレ」に気づけるようにする。
- さらに、難しくても最後まであきらめないのも大事。難問でも消去法や一般常識から解けるものも多いし、少なくとも2~3択には絞り込めるので。
- 以上の対策と制限時間をふまえ、悩ましいものは一旦”仮置き”して先に進むことも肝要。(難しいものにこだわりすぎてパニックを起こすと、簡単な問題でも記憶が上手く引き出せなくなってしまい、もったいない)
- なお、後半のキャリコンの技法や倫理などは、よく読めば解けるものが殆どなので、前半の難問で詰まって時間切れは本当に勿体ない。
- 以上の特徴と対策を踏まえ、まず本の一問一答(通称、赤いうさぎ本)は完璧に抑える。(解説部でインプット、問題でアウトプット)
- 2/5リカレント学科模試の結果を踏まえると、やはりコアは赤いうさぎ本。ここでのIN/OUTにより概ね解ける。
- さらに安全性を高めるため、リカレントのインプットおよびアウトプット(学科問題集ベースの学科理論マスター資料集・補足動画の要点(一部はブログに記載)がインプット。一問一答がアウトプット)も行っておく。これで最新の法制度に対応し、より網羅的に理論などもカバーできる。
- また、過去問ベースで過去3年は時間を測り練習しておく。これは本番の形式にも慣れておくため。
- さらに…直前期の復習では、過去問3期の振り返りをしつつインプットとアウトプットをざっと見ることで、試験の出る順に知識が整理できる。
- 赤いうさぎ本が第1回~18回の過去問をカバーしているので、19回~21回の過去問を別途解くことで、全ての問題をカバーすることができる。
- 第22回本試験では、概ね上記の計画どおり行動できた。(結果、3月6日時点の自己採点では92点の見込み)
- 本試験の注意点を整理。
- 論述については以下のとおり。
- 本試験の注意点を整理。大まかには「コンディション」「反復で得た実技力」
- 実技力の要点は、緑のうさぎ本とリカレント動画講義で整理したので、これをベースとする。(リンク先)
- 実技力を形にするため、過去問3年分を解き、そのうえでリカレント練習問題2回と過去問3年分について再度解く。
- これを定期的に欠かさず行うことで、実技力を向上・維持する。(論述試験に強くなれば、面接試験にも強くなる。)
- 第22回本試験では、概ね上記リンク先の計画どおり行動できた。(高度情報処理の論述試験で鍛えていたおかげか、タイムマネジメントや出題者の視点に立った対策など効率的に出来たと思う。試験終了後に周囲の人が「時間が足りなかった」「何を書けば良いのか分からなかった」などの声もあったので、もし私が無事合格できれば、そのコツを教えるなどで恩を返すのも良いかもしれない)
- 面接については以下のとおり。
- 本試験の注意点を整理。大まかには「コンディション」「応用実習で得た面接力」
- 応用実習では講師フィードバックを5~7回は貰えたので、まずこれをしっかり振り返る。
- とにかくこれ。緑のうさぎ本でも「適切なフィードバックを10回は受ければ、誰でも合格レベルに届く」「共感ができれば半分は合格したようなもの」などのコメントもあり、とにかく基礎的な部分を、正しい方法で、徹底的に練習することの大事さが分かる。
- これは出題者の意図からも明らか。今までの指示・教示的な態度でなく、共感的な態度を取れるか…このパラダイムシフトが出来ているかがポイントなのだと思う。
- 逆に、直前なので、ネットの情報を色々調べたり、無料ロープレに参加するなどは避ける。頭の中がごちゃごちゃになるので。
- そして、上記練習をふまえ、大まかな流れとチェックポイントをキーワードで整理し、すぐ見れるようにしておく。(リンク先)
- なお、まとめた内容をリカレントの質問フォームで確認するのも効果的。これはすぐに行いたい。
- 「人に教えるつもりでまとめると、自分の頭にも残りやすいし、足りない部分を補完する意欲もわく」のは論述で実証済。
- そのうえで、シャドーでも良いので自己練習し、できていたかチェックする。
- やはり「面接」なので、実践は大事。録音して後から聞くのもありかもしれない。
- 試験日が最速の3/11なので、学科+論述のあと約5日がある。ここで最後の追い込みを行う。
具体的な学習スケジュールと時間の使い方
- 具体的な学習スケジュールは以下のとおり。
- 1月中までで学科は本の一問一答2ラリー、リカレントの講義と一問一答1ラリー、論述はリカレント講義の練習問題2つまで完了した。
- また、2/5にむけて学科と論述の総復習を行ったうえで、2/5に模試が完了した。
- ここからは1カ月前の仕上げ期間。
- 学科は本の一問一答(約450ページ)とリカレント資料集と一問一答(約110ターム)毎日少しづつ行う。試験直前の1週間は総復習および過去問練習に充てたいので、2/23までの17日を使うとして、1日あたり①を30ページ、②を8タームが目安になる。
- 以上をふまえ、直近の学科の学習計画は以下のとおり。
- 2/18までに、「キャリコンの社会的意義」と、最もボリュームがある「キャリコンに必要な知識」については本の一問一答3ラリーと、リカレントの学び2ラリーが完了。
- また、2/19までの間に、のこる「キャリコンに必要な技能」と「キャリコンの倫理」の復習も完了。
- 2/20~2/23は過去問3期を実際に解いて振り返ることで…「手を動かすことによる実践慣れ」「アウトプットによる知識定着」「不明点を確認することによる弱点補強」を行う。
- 2/20に第21回学科の1回目を解く。86点/100点中であり良い成績。ミスした部分は「なぜ誤ったか」振り返り、それを踏まえ復習を行うこととする。
- 2/21に第20回学科の1回目を解く。84点/100点中であり良い成績。「労働経済動向系の問題は大まかなトレントを抑えておく」「キャリアやカウンセリング理論は理論家と理論の内容を抑えておく」「キャリコン技法や倫理は確実に取れるようにする」などいくつか改めて気づきを得られた。
- 2/22に第19回学科の1回目を解く。84点/100点中であり良い成績。社会経済動向や各種理論の「問われやすいパターン」は概ね見えたため、それを意識しつつ音読なども併用して学科を復習していく。
- 2/24~は過去問3期をトリガーに総復習を実施。2/25までで社会経済動向、キャリア理論、カウンセリング理論まで復習完了。
- 2/26に職業能力の開発から、個人の多様な特性まで含めて「キャリコンに必要な知識」の復習完了。
- 2/27に「キャリコンに必要な技能」の復習完了。
- 2/28にリカレントの解説動画も全て閲覧完了。過去問全ての一問一答について3周し、かつ社会経済動向の最新ポイントを抑えたので、後はざっと復習し、当日焦らず対応すれば「ここまでやったのだから大丈夫」と落ち着ける状態が整った。
- 論述は過去問3期を解き、練習問題も含め再度解くことになる。1日1時間で解き、次の日1時間で振り返り。2日×8コマで約16日。
- 1周目(リカレント練習問題2問・模試、キャリ協18~21回)は完了。
- 2/15~2/19に返却される論述模試の内容もふまえ、2周目の復習方針を決定。
- 仲間内の勉強会を通じて、みずからの考えを整理・共有。その中での質問や意見を通じての気づきと、論述模試の解説動画の内容もふまえ、方針を微修正し、論述過去問の2ラリー目で実技に慣れる。
- 「どんな問題が来ても6割は取れる」ように回答プロセスを練り上げ、模試解説動画でブラッシュアップ。あとは金曜・土曜にINPUT/OUTPUTを行い本番に備える。
- 面接は上述のとおり応用実習の振り返りと体系化、シャドーイングが主となる。
- 元々「緑のうさぎ本」で予習のうえ、リカレント応用実習で口頭試問も含めた先生からのフィードバックを3回は頂いたので、合格ラインの6割に向けてはその練習で十分と言えそうだ。
- そのコツの整理は終わったので、2/20(月)~2月末の週に1回でもロープレ練習を行い、録音し、それを聞きつつシャドーする作業を1日15分で良いから習慣にする。
- 並行して、学科第21回・論述第21回を実際に解き、動画で振り返る⇒日中でまとめて時間取れれば
- また、模試の結果を振り返り弱点補強に努める(計画の補強)⇒学科と論述のいずれも2/8 12時に解説されるので確認。
- 学科は2/8~2/10に確認済。ここで弱点領域を見極め、そこを重点的にIN/OUTする(済)
- なお、学科の成績上位者発表は2/15頃だが、これは参考。⇒2/15に返却あり。私は80点で、平均点は67.5点とのこと。今の学習の方向が誤っていないことがデータ上でも明らかになったと言える。慢心せず、最後の復習を頑張りたい。
- 大事なのは、論述の2/15~2/19に順次返却される採点結果。ここで受けた指摘はしっかり対策できるようにすべき)⇒2/15に返却あり。私は29点で、平均点は16点とのこと。論述は満点が50点で、6割の30点が合格ライン(4割の20点が足切りライン)なので、模試のアドバイスを確実に踏まえて残り期間練習を積めば大丈夫と言えそうだ。
- 2/23~3/5までは約1~2週間前の総仕上げ期間。全体をさっと通して見る。
- この際、学科は過去問をトリガーに前から順に(社会動向、知識、技能、倫理)横串で復習していく。これにより、本番に近い緊張感で、効率的に知識が引き出せるようになる。
- 3/5~3/11は面接試験の総仕上げ期間。できれば対人練習がベスト(ただし、家庭の事情で休日は月1程度しか使えないので注意)
- さらにこの期間中、過去問の過去3期分も練習として解くことで、総仕上げへの足掛かりとしていく。
- 本業や育児と両立した時間の使い方については以下のとおり。
- まず、私の価値観のひとつは「内(自分)と外(世界)の探求」であり、「家族」は探求の寄る辺でありコアである。故に、妻だけに我慢してもらい、私が自由に時間を使うというのは、目的に合わない(長く続かない)。
- そこで聞いた妻の意見として、「最も大事な価値観は『家族』。平日子どもの帰宅後、土日は家族の時間に充てたい。」「私がやりたいこと(キャリコン)を追求するのは賛成だが、土日に一人で二人の世話をするのはキツい」などがある。
- また、夫婦で話した結果「両方の”やりたいこと”が軌道に乗るまでは、自宅を有効活用が手堅いか(気晴らしは別荘へのドライブなど)」「私の本業はかなり手堅い寄る辺なので維持しておくのが無難」
- 以上を踏まえると、「平日コアタイムは時短で本業継続、土日はすべて家族の時間(月1回ほどの試験日などは止む無し)、学習や副業は、平日の早朝と20時以降」となる。
- ただし、これでは私の副業が進まない懸念があるため、いくつかの打開策について妻と相談を進める。「本業の時間圧縮(週休3日やリモートワーク)」「本業でキャリコン(関連しそうな仕事に手を挙げる)」「妻が平日休みを作り、そのぶん土日いずれかに育児を担当」
- いずれにせよ、共に仕事の在り方を新しく模索中なため、都度すなおな話し合いが必要。取り急ぎ2023年2月は、休日を学びに使うのは1日限りとしたい。
- また、話し合いは午前中や、子どもの昼寝中など、双方心身が元気なタイミングを使いたい。やはり夜かつ子どもの寝かしつけもまだの状態だと、双方イライラしてしまい、建設的な話し合いになり辛いので。
考察
- キャリアコンサルタント資格について。本試験の約1カ月前において、今後の学習計画を再整理した。また、試験に集中するため、考察の英訳および趣味のSQLについては一時休止とした。残り1カ月の今からが肝心ないっぽう、1日あたり使える時間は限られるため、日々無理なく進めたいと思う。
参考資料
- 国家資格キャリアコンサルタント実技試験(面接・論述)実践テキスト/柴田 郁夫/株式会社秀和システム
- オラクルマスター教科書 Silver SQL/株式会社コーソル 企画&マーケティング部 渡部 亮太,舛井 智行,峯岸 隆一/株式会社 翔泳社
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