キャリアコンサルタント資格 2023年3月挑戦ログ 1月21日 学科試験の学習(学科理論マスター 令和4年版労働経済の分析 第2部)|SQL(確認ドリル)

専門知識

この記事は「キャリアコンサルタント資格に興味はあるが、どのようなものか?どう学ぶのか?」という方向けに、具体的な内容と私自身の挑戦ログをお伝えする。学び中の方や、これから学ぼうとされる方の参考になれば幸いだ。

なお、並行して行っているSQLの学び(確認ドリル)についても書く。

キャリアコンサルタント資格

資格の概要(再掲)

  • 「キャリアコンサルタント」として、キャリアに関する相談・助言・指導が標準レベルにあることを証明する。国家資格(名称独占資格)で、5年に1回の更新が必要。
  • 試験時期は年に3回。形式は学科と実技。主催は協会と協議会。私は2023年3月に協議会で申し込み予定。

学習ロードマップ(再掲)

  • 私はリカレント様の「キャリアコンサルタント養成ライブ通信講座」を受講。
  • 2022年10/1~12/3までの「応用実習・総まとめ(週1回の対面講義)」および「修了試験」は無事終了。
  • 現時点の詳しい学習計画は以下のとおり。(グレーは完了したもの)

学習記録

概況

  • 現在は「学科重点期間」として、学科マスター動画を見て、並行して1問1答のラリー(および、オンラインで配信される1問1答1000問での回答)を行っている。
  • また、並行して面接試験の対策は、週1ペースで実践練習の形で行っている。

労働経済の分析 総論(学習メモ)

  • 「労働経済の分析」は連続して出題されている頻出項目
  • 300ページと分量が多いので、サマリーベースで要点と傾向をインプット(とくに小括が良くまとまっているので、傾向を把握するにはお奨め)し、一問一答でアウトプット。これを3ラリーほどおこない定着。
  • 中身の総論として、令和4年分析(2021年分)につき、2020年との比較では「経済は概ね回復傾向、人手不足、転職者減」2019年との比較では「ただし、コロナ前の水準には戻っていない」、また「働き方改革の推進が見られる。長時間労働の改善やパートタイム労働者の待遇改善など」。

労働経済の分析 第2部概要(学習メモ)

  • 第2部の概要。働き手の減少(人口減少局面、労働力人口減少、生産年齢人口減少、新規学卒者の減少)、労働移動の促進(IT・介護分野が人手不足、労働移動が労働力需給の調整に重要、さらに生産性増加への効果も見込める、しかし転職等を通じた労働移動は停滞、よって転職・キャリアチェンジの必要性)、労働者の主体的なキャリア形成の必要性。
  • ここから考察。ようは…「働き手が減り効率も伸びないので、成長が見込める領域に戦力を移動したい。そこで国は転職を促進。ただし労働者が使い潰されず、かつ生産性が上がるよう、主体的キャリア形成を支援する」…と理解する。
  • この点は極めて重要。なぜなら、短期的利益を追求するなら、人材業界は「IT・福祉領域への転職を促進して手数料を稼ぐ。人転がし的手法やむなし」だし、企業は「やる気と体力がある人材を大量に採用し、振るいにかける。非合法スレスレやむなし」となるからだ。弱肉強食の時代である。
  • このため、個人は自らの軸(価値観と強み。将来の希望と、そこに向けた計画)を持ち、社会情勢を知り(国のホームページや公的機関などで得られる”表”の情報と、書籍「いい会社はどこにある?」や直接ヒアリングなどで得られる”裏”の情報の両方が必要)、少しづづ啓発・試行し、進んでいく必要がある。
  • まさにシステマチックアプローチ(自己理解、仕事理解、自己啓発、意志決定…)であり、キャリコンの真髄
  • 私は自分自身のキャリア形成を熟考しつつ、相談者一人一人に真摯に向き合い、ともに助け合い支え合うような関係を通じて、自らのキャリアと生きがいを構築していきたい。すなわち、共存共栄である。

労働経済の分析 第2部 第1章詳細(学習メモ)

  • 第1章「労働力需給の展望と労働移動をめぐる課題」の概要。
  • 第1節「労働力需給の展望」は重要。働き手の減少、製造業からサービス業へのシフト、介護・福祉およびIT人材の労働力需要の高まりへの対応が必要、民間求人サービスにおけるIT系専門職の求人は増加しており、外部労働市場を通じた受給調整がさらに重要。
  • 第2節「日本経済の成長と労働移動」はざっとチェック。経済成長が大事、労働生産性が大事、実質賃金が大事…そのために労働移動を活発にすることが大事。

労働経済の分析 第2部 第2章詳細(学習メモ)

  • 第2章「労働移動の動向」について。
  • 第1節「労働移動の概況」の概要。転職入職率(全従業員に占める転職者の割合)は10%前後で推移し概ね横ばい、男女別に見ると女性は離職・転職ともに増加傾向。雇用形態で見るとパートタイム労働者は長期的に上昇傾向、一般労働者は横ばい(離職はパートタイムが横ばい、一般はやや低下傾向)
  • 入職者に占める転職者の割合は6割程度で推移し、企業規模が小さいほど高い傾向にあるが近年は大企業でも上昇傾向あり、女性の中高年を中心に上昇傾向。60歳以上で上昇傾向、34歳以下では低下傾向。
  • コロナ影響で労働移動が減少するも、情報、福祉等では女性の入職者の増加が見られた。
  • 平均勤続年数について、日本は国際的に見て比較的長期間になる傾向。また、中途採用実績のある企業割合は緩やかに上昇していたがコロナの影響で停滞・低下(情報通信は変わらず上昇傾向)
  • 第2節「キャリアチェンジを伴う労働移動の動向」の概要。男性では大学・院卒の若年層、女性は大学・院卒の35歳以上を中心に産業間移動が活発化
  • 同一産業内での労働移動性向は一般的に高い。コロナ影響下において、IT・医療福祉への労働移動の顕著な高まりがみられない(人手不足にも関わらず)
  • 第3節「転職者の実態」の概要。転職経験者の割合は女性の方が、非正規雇用者の方が高い傾向にある。
  • ここで少し考察(ブレイク)。働き手減少・生産性向上が必要⇒IT・福祉分野に労働移動し、かつ生産性を高めたい⇒ボリュームゾーン(男性・正社員・中高年)はなかなか転職せず(これは、そうだろう。終身雇用で上がり組になったなら、既得権益は維持するのが利口。ウィンドウズ2000のように)⇒女性・非正規・高齢者は比較的転職するも、生活のためが主で、一般事務等に従事して数年でやめる…と生産性の面では課題あり(これも、そうだろう。「日々生活できればそれで良い」という価値観は何ら否定されるものではない。)⇒カギは副業・学び直し・やりがいの喚起などか…
  • 副業をうまくやればGDPは純増。これは簡単な理屈。つまらないと感じている仕事で時間をつぶすくらいなら、早く切り上げて好きな仕事をしたほうが生産性は高まる。
  • 副業を始めるトリガーとして学び直しは重要で、その学ぶ戦略を立てるために自己理解の促進は重要。
  • この…現在の生活に閉塞感を感じているところから、自分らしくよりイキイキ働くところへの支援をすることころが、キャリコンの醍醐味ではないかと感じる。その支援をするのであれば、まず自分自身が実践するのが一番。
  • 一旦まとめ。日本の労働経済においては、働き手減少、生産性伸び悩み、IT・福祉領域の人手不足などが主課題。キャリア形成・学び直し・副業などが解決策となる可能性あり。その支援者としてキャリコンの果たす役割は大きい。

労働経済の分析 第2部 第3章詳細(学習メモ)

  • 第3章「主体的な転職やキャリアチェンジの促進において重要な要因」について
  • 第1節「転職希望者の転職活動への移行や転職の実現に向けた課題」の概要。転職希望者は就業者のうち4割程度。このうち転職活動移行者は1割強、2年以内転職者は2割程度。年齢とともに低下する傾向がある。
  • 役職が高い場合や、子どもがいる場合は転職希望・活動の割合が低い。(リスクを取る必要が薄いか、取るのが難しい)
  • 一方、キャリア見通しがある、自己啓発を行っている場合は、転職活動の割合が高い。(学ぶことで選択肢が増え、可能性が広がっている)
  • 第2節「キャリアチェンジを伴う転職の促進に向けた課題」の概要。職種間移動についても子どもがいる(小さい)ときに低くなり、キャリア見通しや自己啓発は満足度を向上させる。
  • ここで一旦考察(ブレイク)。「キャリア見通し力×自己啓発力×経験を活かし好きな仕事をする力」により、ワークライフバランス・賃金・満足度の向上が実現できる可能性があるということ。
  • 第3節「介護福祉分野や、IT分野へキャリアチェンジする者の特徴」の概要。小括が良くまとめられている。
  • 他業種(医療・福祉産業の、サービス職が多い)から介護福祉分野へ転職する者は女性が多く、タスク距離が遠くても前職の就業年数が長いほどワークエンゲージメントが高くなりやすい傾向がある。
  • 他業種(ITや製造業の専門職・事務職が多い)からIT分野へ転職する者は男性が多く、入植経路としてはインターネットの転職情報サイト等が多くなっている。

労働経済の分析 第2部 第4章詳細(学習メモ)

  • 第4章「主体的なキャリア形成に向けた課題」について。
  • 第1節。キャリコンを受けた者の方が、自ら職業生活設計を考えていきたいと考える者の割合が高い傾向がある。また、仕事内容や職業生活全般の満足度が高い傾向にある。
  • キャリコン経験のある者(とくに、企業外キャリコン)のほうが、転職回数は多く、異分野へのキャリアチェンジを積極的に行う傾向がある。
  • ここで少し考察。もちろんこの統計は「キャリコン⇒各種満足度向上」という因果関係を示すものではない。ただの疑似相関で交絡因子なだけの可能性も高い(すなわち、自らキャリア設計を行い、学び続けるような人だから、キャリコンを利用しているということ)。この点は注意したい。
  • 第2節。自己啓発を行う者の割合はやや低下しており、男性は「仕事が忙しい」「費用がかかりすぎ」、女性は「家事・育児が忙しい」が主たる理由。
  • キャリコンを受けた者のほうが、自己啓発を行っている者が多い。
  • 第3節。転職する際の情報公開に関する声が多い。
  • 第4節。公共職業訓練に一定の効果があるとみられる。

SQL(確認ドリル)

  • 直近はキャリアコンサルタント資格に集中する。
  • ただし、本業はIT領域であることと、プログラミングやSQLを毎日少しづつ触る行為が楽しいことから、SQLの確認ドリルを1日1問解くことは続ける。
  • なお、SQLはGoogle Big Queryに準拠する。

問題223

問題文

  • salesテーブルの顧客を、販売金額の高い順に5グループに分けたとき、各グループごとの販売金額合計と、累計額と、販売総額全体に占める割合を求めてください。

回答プロセス

  • まず、顧客ごと販売総額一覧を作成する。
  • 次に、販売総額順にデータを5つのバケットに分割する。このときntileを利用する。
  • 次に、バケットごとの販売総額を計算する。
  • 次に、販売累計を計算し列追加する。このときsumをウィンドウ関数で利用して累計を求める。
  • 最後に、販売累計が販売額全体(サブクエリで計算)に占める割合を追加する。
  • 具体的には、以下のとおり。

考察

  • キャリアコンサルタント資格について。 令和4年度 労働経済の分析 第2部について復習した。日本の労働経済が抱える諸課題に対して、キャリア形成・学び直し・副業などが解決策となる可能性があり、支援者としてキャリコンの果たす役割は大きいことを再認識した。
  • 趣味のSQL確認ドリルについて。本日は「salesテーブルの顧客を、販売金額の高い順に5グループに分けたとき、各グループごとの販売金額合計と、累計額と、販売総額全体に占める割合を求める」を解いた。ntileやsumなどのウィンドウ関数を用いて記述した。

考察のシンプル化と英訳(練習中)

  • The activities of career consultants can revitalize Japan’s labor economy.
  • (キャリアコンサルタントの活動は、日本の労働経済を活性化し得る。)

参考資料

  • 国家資格キャリアコンサルタント学科試験要点テキスト&一問一答問題集/柴田 郁夫/株式会社秀和システム
  • 集中演習 SQL入門/木田 和廣/株式会社インプレス

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