メタバースについて(第2回)|Metaについてくわしく解説

専門知識

メタバースの概要(おさらい)

メタバースは意訳すると「もう一つのデジタル世界」。

これをリアル世界に鏡のように重ねるのが「デジタルとリアルの融合」。例えば医療現場でスマートグラスにカルテを表示しながら患者に問診するなど。リアル資産を持つアップル、グーグル、マイクロソフト、アマゾンはこの路線。

一方、自分達に都合の良いデジタル世界を作り出し「仮想世界に住む」方向もある。現在はフォートナイトが近い。Meta(旧Facebook)はこの路線

※補足(参考)「仮想世界に住む」が盛り上がったとしても、メタバースはそもそもインターネット・クラウド・OS・端末などが不可欠なので、プラットフォーマーであるグーグル、マイクロソフト、アマゾンなどは問題ないのだが。

メタバースが10年後のキラーコンテンツになる理由。技術の発展により「もう一つのデジタル世界」がより精度の高いものになってきたから。また、基礎であるブロックチェーン技術もある程度確立してきたこともある

※補足(参考)ブロックチェーン技術は今第4世代と言われる。仮想通貨としてビットコインが勝ち、汎用プラットフォームとしてイーサリアムが勝ち、今はイーサリアムとライバルが戦ってる状態(イーサリアムは色々課題があるも利権もあり改善が進まない。そこでイーサリアム初期CTOギャビン・ウッドが「自分で一からやるわ」とポルカドットを立ち上げるなど、ライバルが台頭し始めている)

Metaについてくわしく

GAFAM(少し古い呼び方だが、グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル、マイクロソフトのこと)のなかで唯一「都合の良い仮想世界」を追求するMeta。

映画「レディプレイヤー」やアニメ「ソードアートオンライン」のような世界が実現するとしたらそのニーズは大きいだろう。そこでは現実世界とは全く別の、そしてかなり都合の良い自分・友人・恋人・経済が存在するからだ。(事実、フォートナイトやロブロックスは若い人ほど参入しており、生まれた時からスタート位置が決まっているリアル世界より、まだこれからのデジタル世界に没入する人の気持ちもわかる)

Metaは2014年にオキュラスを買収しHMD(かぶるディスプレイ)に本腰を入れた。メタバースで仮想世界に没入するならヘッドマウントディスプレイは必須インフラになると踏んだからだ。(つまりメタバースにおけるプラットフォームの一つを抑えたい)。初期は画像が粗く重たいため普及しなかったが、オキュラクエスト2はかなり改善している。一昨年発売して1年で1,000万台を越えており今も更に伸ばしている。ザッカーバーグ氏も「いける」と踏んだのか決算項目でメタバースを独自に打ち出している(まだ全体に占める割合はそこまでではないが)。今年2月に株価が大きく下がったが、数年後は面白くなる可能性はある。

Metaはメタバースとしてホライゾン・ワークルームを提供しており、ミーティングやブレスト、コラボレーションなどできる。将来的にはZOOMなどの会議に変わったり、NFTを本格的に取り入れて独自の経済圏を作ったり(人は多く時間を使うところにお金を落とすので、仮想世界の居心地が良くなるほど経済規模は高まる。かつ、NFTを他のメタバースで使えるようにするインターオペラビリティや、参加者全員にインセンティブが働くDAO(自立分散組織)なども視野に入れているようた。

次にやりたいこと

Metaのホライゾンは実際に試してみたい。ただしできれば最新のヘッドマウントディスプレイで試したいのでタイミングは注意して。

メタバースに関する情報は多いため引き続きインプット・アウトプットしていく。

投資という意味ではメタバースETFが興味深いし、Metaにはるという選択肢もあり得る。

参考情報

  • メタバースとは何か 岡嶋裕史 光文社新書
  • ThirdverseのCEOである国光宏尚さんのインタビュー記事

コメント

タイトルとURLをコピーしました