この記事は「データベーススペシャリスト資格に興味はあるが、どのようなものか?どう学ぶのか?」という方向けに、具体的な内容と私自身の挑戦ログをお伝えする。学び中の方や、これから学ぼうとされる方の参考になれば幸いだ。今回は知識およびSQL(確認ドリル)について書く。(SQLはGoogle Big Queryに準拠)
また、考察においてキャリアコンサルタント資格の挑戦ログについても記述する。
実技演習(午後2アウトプット)
実際にやってみた結果(メモ)
- 午後2試験対策として、令和2年度問2(論理設計)を実際に解いてみた。
- 昨日のTAC2午後2実力テストでも感じたとおり、分量は多いものの、ER図・スキーマ(マスタ)に係る部分だけ見れば参照するのは2~3ページであり、むしろ丁寧さが求められる印象だ。
- 具体的には、1行ごとに丁寧にER図・スキーマを見てリレーション・多重度・外部キーを潰していく感じで、本文(図や表含む)にムダな記述が無いことに驚かされる。
- なお、ER図・スキーマ(トランザクション)はかなり毛色が変わり、ほぼ図・表を読み解くものでありややクセがあるが、パターンとしてぜひ慣れておきたい。
- 最後に、業務改善としてスキーマ操作をSQLで記載する問題があり、これは「何をしたいか」および「SQLに関する知識」があれば容易な部類であった。
- あらためて目的をはっきりさせると、それは「どのような問題が出ても、しっかり対応でき、60点以上取れること」である。
- そこで最優先は、やはり実技力の強化と考える。(論理設計でER図とスキーマを埋める実技力、SQLで業務のやりたいことを抑え、穴埋めする実技力、物理設計で大筋は外さない実技力)
- また、令和2年度問2の講評でも「状況記述を丁寧に読み、エンティティタイプ間のリレーションシップや求められる属性を検討する習慣を身に着けてほしい。また、対象領域全体を把握するために、全体のデータモデルを記述することが重要である。」とある。
- 要は丸めると、「業務全体を正しく理解し、漏らさず丁寧にモデリングすること」と理解する。
- たしかに実務において、わずかでも関係や属性を読み漏らすと、全体に波及し大トラブルになったり、後から修正してコストがかさむなどの問題になることは想像に難くない。
- 逆に言えば、実務経験がそこまでなくても、丁寧に読んでモデリングする力を磨けば試験センターの意向に沿えるとも考えられる。
- よって計画どおり、引き続きアウトプットトレーニングとして、午後2論理設計問題をもう1問、午後1論理設計問題をもう1問行い、プロセスを習得する。
- そして、2ラリー目として今まで解いた問題をもう一度解き、「時間内に回答を全て埋める練習」を行う。
- そのうえで、午前2知識振り返りと並行して、「合格率を高めるための知識の補充」も行っておきたい。
- たとえば令和2年問2ではやや複雑なスーパータイプ・サブタイプの構成が出題されており、知らないとかなり戸惑う。
- また、業務知識があれば一見複雑な処理の流れでもスッと頭に入ってくるので、仮説検証が非常にしやすい。(システムアーキテクト試験でも実感。苦手な物流業務は読むだけで困難だが、銀行窓販ペーパレスの改善やコールセンターシステム改善など「自分が経験したもの」はとても容易に読むことができた)
- 本来、業務経験を問うものであるから、経験があるほど有利になる問題は「上手くできている」と感じる。
- とはいえいずれにせよ全て経験(実技)することは不可能なので、コアとなる実技力を確実に鍛えつつ、サブとして知識も補填していく、そんなイメージで学習を進めたい。
- 何より楽しみ、1日1個は実技・知識に係る学習を行いたい(忘れないように)
問題109(SQL確認ドリル)
問題文
- salesテーブルから、年ごとの平均の販売個数を求めてください。
- 結果テーブルはyearとavg_qtyの2カラムとします。
- avg_qtyは四捨五入で小数点以下第二位まで表示してください。
format_datetime, group by, avg, roundのおさらい
- まず、”年ごとの”という記述からgroup byで束ねることを考える。
- ただし、salesテーブルは販売日時(date_time)をdate_time型で保持しており、年単位ではない。
- そこで、format_datetimeの引数を”%Y”に指定して西暦のみ抽出する。
- 最後に、avgおよびroundを用いて平均を四捨五入をする。なお、引数の桁数は2とし、小数点第二位まで表示する。
- 具体的には以下のとおり。
考察
- データベーススペシャリスト資格について。今回は午後2対策として令和2年度問2を解き、問題の特徴・気づき・対策について整理した。また、SQLの確認ドリル(salesテーブルにおける、年ごと平均販売個数について、四捨五入して小数点第二位まで表示)を解いた。
- キャリアコンサルタント資格について、職業能力開発の一部を学んだ。とくに2002年の厚労省報告書における「過度に集団的なシステムから、より個人に配慮する新たなシステムの構築へ向けての転換期」という記述は興味深い。20年も前であることから、この問題の根深さが垣間見えるからだ。
考察のシンプル化と英訳(練習中)
- It is interesting that 20 years ago, the government was talking about a career system change.
- (20年前に、キャリアのシステム転換が国家から語られていたことは興味深い)
参考資料
- 集中演習 SQL入門/木田和廣/株式会社インプレス
- 2022年度版 ALL IN ONE パーフェクトマスター データベーススペシャリスト/TAC
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