この記事は「データベーススペシャリスト資格に興味はあるが、どのようなものか?どう学ぶのか?」という方向けに、具体的な内容と私自身の挑戦ログをお伝えする。学び中の方や、これから学ぼうとされる方の参考になれば幸いだ。今回は知識およびSQL(確認ドリル)について書く。(SQLはGoogle Big Queryに準拠)
また、考察においてキャリアコンサルタント資格の挑戦ログについても記述する。
実技演習(物理設計)
実際にやってみた結果(メモ)
- H31年度春期午後2問題問1の設問1について答え合わせ、研究を行った。(物理設計問題としては2問目)
- 大まかな感想ではあるが、物理設計と言ってもイチからの構築(非機能要求を整理し、ミドルウェア・OSの組み合わせや最適な機械の選択を行い、そのうえで内部設計を検討)ではなく、かなりユーザー寄りの内容だと印象を受けた。
- なぜなら、私自身はDBの物理設計経験が無いのだが、それでも基礎知識(データベースのきほん、集中演習SQL入門、TACテキストのうち午前部分)および読解力(業務の説明、SQLの目的、図や表の意図)を駆使すると対処可能だったからだ。
- それ以外の索引、同時実行制御、障害復旧などもパターンと解き方を知ってさえいれば対処できそうだ。
- これはおそらく、社会構造の変化(大量生産から個人の感情へ寄り添う動きへ)や、技術革新(とくにAI)を背景に、求められるスキルが現実的・慣習的・企業的(道具や機械を用い、決められた作業を、管理して行う)から研究的・芸術的・社会的(分析・創造・援助)に変わってきていることが影響していそうだ。(ジョン・ホランドの6角形モデルを参照)
- また同様に、読解力の中でも係り受け(主語と述語の関係)、照応(”あれ”や”それ”が何か)のほか、同義文判定(2つの違った文章を読み比べて意味が同じか)、推論(文章の意味を理解)、イメージ同定(文章と図形を見比べる)、具体例同定(定義を読んで一致する具体例を探す)など…AIが苦手とされる分野が重視される傾向があるように感じる。(「AI VS 教科書が読めない子どもたち/新井紀子」を参照)
まとめと今後の戦略(メモ)
- 要は、「データに関して分析・援助・創造できる人材」を探すため「データベースの基礎知識と読解力」を試験で確認していると予測。
- 業務を理解し(文章と図や表を駆使し)、抽象的にデータの観点で捉える力は、援助の第一歩としてクライアントを知るため必須。このため論理設計のパターン問題は午後1・午後2では続くと予想。練習は基礎知識をインプットし、過去問ベースでアウトプットし、訓練して対応力を上げること。
- なお、物理設計分野も、求められているのは基礎知識と読解力が中心になる。よって、各問題パターンを一通り把握しておけば午後1としては対処可能になると予測。
- このため、本試験までは隙間時間のインプット、まとまった時間でのアウトプットと訓練を行っていく。
- すなわち、8/20に整理したアウトプットの学習計画は大きくは変わらない。ただ、隙間時間のインプットも行いつつ、基礎知識・読解力・試験対応力を意識してトレーニングしたい。
問題104(SQL確認ドリル)
問題文
- salesテーブルを対象に、販売された時間を「年」と「午前または午後」でグループ化したときの販売金額を表示してください。
- 結果テーブルは2017-AMから2019-PMまでの6つの値を持つsales_timeと、それらのグループごとの販売金額の合計(sum_rev)の2カラムとしてください。
caseのおさらい
- case when 条件① then 結果①…else その他結果 endを用いると、条件ごと結果を出し分け出来る。
- また、この分岐を束ねてasで参照付けし、group byで指定すると、分岐ごとの集計ができる。
- 今回はformat_datetime関数を用いて、”%Y”(西暦年)、”%H”(時間)を求め、2017年午前などを判別し、集計した。
- 具体的には以下のとおり。
- なお、この記述は「何をやっているか」は分かり易いが大変冗長である。
- 別解として「format_datetime(“%Y-%p”, date_time) as sales_time」とシンプルに記述し、このasでグループ化することも可能なので、date_timeとgroup byの組み合わせとして覚えておきたい。
考察
- データベーススペシャリスト資格について。今回は物理設計の午後問題2問目を一部振り返り、今後の学習戦略を再調整した。また、SQLの確認ドリル(salesテーブルにおいて、販売された時間を「年」と「午前または午後」でグループ化したときの各々の販売金額合計を求める)を解いた。
- キャリアコンサルタント資格について、キャリア理論の一部を学んだ。とくにホランドの「人と職業を6つのタイプに分類し、一致度を重視する」観点が興味深い。たとえば「私は企業・慣習・現実タイプの職業歴が長いが、研究・芸術・社会タイプもやってみたい…」など考えられるからだ。
考察のシンプル化と英訳(練習中)
- I think the match between personality and work type is important.
- (自分の特性と、仕事タイプの一致が重要だと思います)
参考資料
- 集中演習 SQL入門/木田和廣/株式会社インプレス
- 2022年度版 ALL IN ONE パーフェクトマスター データベーススペシャリスト/TAC
コメント