60歳FIREを楽しみにする|40代で仕事が憂鬱、将来が不安な時への対処法

ブログ

あなたは以下のような悩みを抱えてはいないだろうか。

  • 現在40代だが、毎日の仕事が憂鬱。このまま続けられるか不安
  • 住宅費、教育費、老後の備えなど将来が不安

その気持ちは大変良くわかる。40代は特に色々大変な時期だからだ。

少し考えるだけでも、以下のような課題が浮かんでくる。

  • 会社内での年次があがってくるので、それなりの成果を求められる
  • 30代の若手と比べて、できない自分に焦る
  • 子どもがいる場合、教育も気にする必要がある
  • 体力的に無理がきかなくなる
  • ジョブ型の採用など、世間の情報がさらに不安をあおる
  • 家族全体に余裕がなくなり、甘えられない、甘えづらい

私は趣味で電子版のコミックを見るのだが、ランキングの上位は「ブラック企業の会社員が、異世界に転生し幸せになる話」が多く、いかに世知辛い世の中なのかと感じさせる。

60歳FIREの目標をたてる

それでは私たちは、いつか夢の世界に転生することを妄想しつつ、終わりのない現実と戦わなければいけないのだろうか。

そんなことはない。考え方次第で、見え方は大分変ってくるものだ。

あくまで一つの提案であるが、「自分の理想の、夢の世界」を将来の目標にしてしまうのだ。

具体的に言えば、「60歳FIREを果たす」ことを目指すのだ。

FIREとはFinancial Independence , Retire Earlyのことで、経済的独立による早期リタイアのことだ。

まず経済的独立が重要

現代社会では何をするにもお金が必要になる。

人によって理想の世界は様々かと思うが、少なくとも「生活費を気にせず、自分のしたいこと、やりたいことをやる」のは素晴らしいことかと思う。

それでは具体的にいくらあれば、経済的独立を果たせるのだろうか。

まず一般的には「年収1年分」が一つの目標になる。

これは、新しい仕事を探すまでの生活費であり、「その気になれば今の会社をいつでもやめられる」自信につながる。

次に老後にむけてとなると、以下が一つの目標になる。

  • 教育費が子ども一人当たり約1000万
  • 老後の医療・介護約1500万(妻と夫の場合)(注1)
  • ※生涯にわたり住宅は賃貸で、その他諸費用含めて月々の収支バランスがトントンの前提

目標達成時期を60歳にしてみる

それでは次に、いつ時点をゴールに定めるか。

私としては、60歳がちょうど良いのではないかと考える。

60歳では遅すぎる?そんなことはない。

  • 人生100年時代の今、単純計算でも残り40年もある
  • さらに「自分の自由に使える時間」の観点でいえば、現役時代よりはるかに多い
  • 近々、「定年70歳」の時代もくるなか、それより10年も早いリタイアは相当余裕を持てる

それでは60歳達成は現実的か?もちろん人によるが、ある程度は可能と考える

  • 現在40代前半なら、あと20年近くある
  • 最終的に3,500万(こども2人の教育費と老後費用)を目標にすると…
  • 「3,500万÷20年=175万」となる。共働きで手取り900万なら2割貯金すればよい計算(運用を組み入れると効率は更に上がる)
  • さらに60歳まで働くと退職金・年金がある程度見込める
  • これは極めて大きく、支出スリム化とセットなら老後は年金メインで生活できる

目標達成にむけた具体的行動

それでは、具体的にどのように取り組めば良いのか。

あくまで一つの例ではあるが、できるだけわかりやすく説明する。

まず、お金の基本的な公式は「収入-支出+運用」である。

収入面

収入についていえば、「基本的には仕事を続ける」。

ただし、健康を損ねては意味がない。

60歳FIREしても、その後自分の好きなことができないからだ。

そこで例えば、「守り」の観点で以下のような工夫を取り入れてみる。

  • 定時に帰ることを心掛け、自分や家族の時間ももつ
  • 苦手な人とは付き合わない

また、「攻め」の観点もある。40代ならではの強みを活かすのだ。

  • 人脈(これまでお世話になった人)と経験(やり方、コツ)を活かし、効率的に仕事を進める
  • 感謝とエンパワーメントを意識する
  • 研鑽を検討する。とくに資格試験などは会社も推奨する場合が多く、自信とハクがつく

2つめの点について補足する。

これは私の尊敬する会社の上司が指導してくれたことで、今でも大切なことだと感じている。

まず、考え方として「年下のほうが優秀であり、自分一人でできる仕事はない」と意識する。

これは、とりわけデジタル社会では後発組のほうが有利であるし、体力的にも若手のほうが元気だからだ。

そうすると、「周りに感謝して、上から目線にならない」ことが重要とわかる。

次に、考え方として「40代からは仕事のルールが変わり、周囲の力を引き出すことが大事」と意識する。

これは、年次が上がり仕事の内容が深く、範囲が広くなると、仮にプレイヤーだとしても協力が不可欠になるからだ。

そうすると、「いかに周りの力を引き出すか」が重要とわかる。

支出面

支出について言えば「スリム化する」

例えば以下のような取り組みが考えられる。

  • 住宅費:できるだけ家族のニーズを満たし、割安な賃貸を探す
  • 食費、雑費:まとめ買い、セールを活用
  • 保険料:最低限の保障にとどめ、残りは現金で備える
  • サブスク:洗い出しのうえ、不要なものは削除

このうち住宅費について補足する。

近頃では「地方移住」が注目されているように思う。

コロナ禍によるリモートワークの推奨や、今後ではあるが週休3日制の導入により、出社自体が少なくなる傾向にあるからだ。

また、5Gの普及や働き方の多様化を背景に、リモートワークがさらに推進されることが想像できる。

また、国としても人口が都心に集中しすぎることで、医療体制のひっ迫・災害時のインフラひっ迫など直接的な課題が発生することを問題視している。

よって、例えば地方の都市部で賃貸を探してみて、今の住まいと比較検討することを試してみる価値はあると思われる。

運用面

運用面について言えば「手堅く行う」

ある程度リスクを許容できるなら高利回りをめざしても良いが、私が考えるに最大の利回り商品は自分自身であると考える。

つまり、自信の健康を保ち、スキルをみがき、収支バランスを調整することが重要ということだ。

それを踏まえたうえで運用をどこまで行うかだが、私自信はインデックス型の投資信託を活用している。

理由は管理コスト(お金・時間)が安く、本業に集中できるからだ。

まとめと具体的サンプル

ここで理解を深めていただくため、まとめとサンプルを書く。

  • 40代は大変な時期。仕事や将来への不安が大きい
  • 将来にむけた目標が大事。具体的には60歳FIRE
  • 目標にむけて収入・支出・運用の面で取り組む

サンプルとして、私自信が実践している中で感じているメリットを書く。

  • かなり先ではあるが、充実した自分らしい人生をイメージすることで毎日が楽しくなる
  • 肩の力が抜けて、周囲への感謝と協力を意識し、自分のできる範囲でやっていけるようになる
  • 自分のできることを伸ばすため、研鑽や情報収集をするようになる
  • ライフプランが大まかにできることで、関連情報への感度が良くなる

この記事があなた自信の不安の解消、自分らしい生き方の参考になれば幸いだ。

参考書籍

(注1)荻原博子「年金だけでも暮らせます」,2019年6月,株式会社PHP研究所,P220

コメント

タイトルとURLをコピーしました