この記事は「データベーススペシャリスト資格に興味はあるが、どのようなものか?どう学ぶのか?」という方向けに、具体的な内容と私自身の挑戦ログをお伝えする。学び中の方や、これから学ぼうとされる方の参考になれば幸いだ。今回は知識およびSQL(確認ドリル)について書く。(SQLはGoogle Big Queryに準拠)
また、今回はキャリアコンサルタント資格の挑戦ログについても記述する。
データベーススペシャリスト資格
知識(データウェアハウス)
データウェアハウスとは
- データウェアハウスとは、業務の遂行に伴って発生したデータを、RDB(リレーショナルデータベース)の形で、加工せずにそのまま蓄えておき、後から俯瞰的に見えるようにしておくこと。
- 現代風に言うとビッグデータ。ただ、ビックデータはキーバリューストア(KVS。キー値とデータの簡易な構造で保存するもの)など、RDB以外の仕組みも扱う。(NoSQLとも呼ぶ)
- データウェアハウスの特徴は「時系列」「膨大な量のデータ」「巨大なデータベース」。
- 扱いやすいように一部を抜き出したものをデータマートという。
- そして、データウェアハウスやデータマートなどのデータを分析して、これまで気づかなかった関係性などを見出すことをデータマイニングと言う。
データウェアハウスで用いられるスキーマ
- 代表的なものとして、スタースキーマがある。
- 特徴としては「業務遂行時に発生するデータそのものを保管するfactテーブル」と、「店舗ごとや商品ごとなど、分析の切り口となる観点を登録するdimensionテーブル」という2種類で構成する点。
- factテーブルを中心に置き、dimensionテーブルを周囲にばらけさせる。
- この周囲を更にばらけさせる構造を、スノーフレークスキーマと言う。
データウェアハウスに対する操作
- ダイシングは、分析軸を入れ替える操作。サイコロを転がすように、3Dモデルを様々な角度から見るイメージ。たとえば地域×製品の分析軸を、地域×販売月に変えるなど。
- スライシングは、特定の値に着目して切り出す操作。たとえば地域×製品について6月分のみ抽出するなど。
- ドリリングは、軸の詳細度を変える操作。詳細化するドリルダウンと、全体化するドリルアップがある。たとえば地域×製品について地域が「東京、大阪」くらいの粒度であったものを、市区町村レベルにするなど。
- データクレンジングは、データを格納できるよう磨きをかけこと。基幹DBからデータを抽出し、フォーマット変換や表記統一を行う。(実務は人が業務単位に行うので、一元管理するときはやはり手入れが必要なのが実態)
9月22日復習時追記
- データウェアハウスは、午前2では数問出題。TACテキストおよび過去5年分解いており、対策済。
- 午後については「データウェアハウス」として過去問ベースで確認しており、対策済。
問題092(SQL確認ドリル)
問題文
- salesテーブルから、販売金額(revenue)の合計を注文数で割って、注文あたりの平均販売金額を求めてください。
- 結果テーブルのカラム名は「avg_rev_by_order」とします。これは十の位で切り捨て、百円単位に丸めます。
sum, count(distinct 列名),floorのおさらい
- sumは合計を求める。販売金額の合計は単純にsumで求める。
- count(distinct 列名)はユニークな値の数を求める。注文数はorder_idの数だが、重複するものもあるのでcount distinctを用いる。
- floorは切り捨ての整数値を求める。100円単位に丸めたい場合、「一度その値を100で割ったものを切り捨て、100倍にし直す」と求まる。
- 具体的には以下のとおり。
キャリアコンサルタント資格
資格の概要
- 目的は、相談者や自分自身の「その人らしい働き方」の実現をサポートすること。
- この資格は、「キャリアコンサルタント」としてキャリアに関する助言や指導が標準レベルにあることを証明する。国家資格(名称独占資格)で、5年に1回の更新が必要。
- 試験時期は年に3回。形式は学科と実技。主催は協会と協議会。私は2023年3月に協議会で申し込み予定。
- 受験資格は、「厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了」または「3年以上の関連する実務経験」のいずれか。私は2022年7月~12月の講習を受講予定。
- 講習は、専門実践教育訓練給付金の対象。利用は1回のみで、支給額は50%(1年以内に資格取得・登録した場合は追加で20%)。受講開始の約1カ月前にハローワークに申請が必要。私は2022年5月末に申請を完了した。
- ハローワーク申請について、事前に「ジョブカード」を作成し、訓練前キャリアコンサルティングを受ける必要がある。いずれも自分のキャリアの棚卸と今後の方針検討に最適なので、この給付金申請前の手続きは、大いに価値があったと実感。
学習ロードマップ
- 私はリカレント様の「キャリアコンサルタント養成ライブ通信口座」を受講。
- 2022年6末~9末までは「基礎理論」として全20回の動画講義と、3回のテストを提出。これは応用実習初回までに提示が必要。
- 2022年10/1~12/3までは「応用実習・総まとめ」として週1回の対面講義を実施。11/12,11/19に修了試験あり。
- 「受講回数の80%以上の出席」かつ「基礎理論・応用実習それぞれの修了試験でC ランク(60%)以上の取得」かつ「基礎理論コース指定の課題(添削課題1・2・3)の提出」をもって口座は修了。修了認定が無いと、本試験が受けられないので注意。
- 2022年10/9にデータベーススペシャリスト資格があり、直前期ほど忙しくなる。よって、キャリアコンサルタント資格については2022年8月中旬~9月初旬に1日1講義のペースで基礎理論と添削課題を完了させたい。
考察
- データベーススペシャリスト資格について。今回は知識(2相コミットメント)の復習を行い、分散DBのトランザクション処理の作法について学習した。また、SQLの確認ドリル(salesテーブルの平均販売金額を100円単位の切捨てで求める)を解いた。
- 考察。本日よりキャリアコンサルタント資格の学習ログを残す。この資格は「自分らしい働き方」の実現をサポートするものだ。私はITコンサルタントとして勤続20年目だが、業界のキャリアに課題を感じている。そこで、キャリア形成支援のためにも、体系だった学びと実践を積みたく学習する次第だ。
考察のシンプル化と英訳(練習中)
- IT business is wide and deep and changes quickly. So, I think a career development that suits oneself is difficult. I want to support it.
- (ITビジネスは広く、深く、変化が早い。よって、自分に合うキャリア形成は難しいと思う。私はそれをサポートしたい)
参考資料
- 集中演習 SQL入門/木田和廣/株式会社インプレス
- 2022年度版 ALL IN ONE パーフェクトマスター データベーススペシャリスト/TAC
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